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お金の価値観に正解はない

我が家の住宅ローンの返済回数が260回を切りました。

30年ローンなので返済回数は360回で(月1回×12か月×30年)、そこを繰り上げ分も含めてすでに100回分返済したということになります。家を買って1年半だから、実際の繰り上げ分は80回とちょっと分くらい。7年分くらいかな。

正直お金の面だけで言えば、その金額を投資した方が今の米国マーケットにおいてはおそらくリターンがより大きく、そんなにガツガツ返済するよりはインデックスファンドを買った方が・・・と個人的には思うのですが、夫がとにかく「家のローンがあるのが嫌すぎるので早く返してしまいたい」という方針なのでした。

まあ金額が金額なので気持ちはわかる。なんせ日本のゼロ金利と違って金利が6パーセント以上あるから、残債に対する金利を考えると恐ろしすぎて早く返してしまいたい気持ちもとてもよくわかるのだった・・・。

というわけでまずは最初の2年で10年分を繰り上げ返済する予定でいます。なんせ住宅ローンの最初の数年って、毎月の支払金額だけだと元本が全然減らずにほぼ金利で持って行かれるというし、今年は元本を減らすのに注力します。

しかし今住宅ローンを借り入れするとなんと金利が8パーセントらしいから、開いた口がふさがらないですよね。アメリカ経済って怖い。

少し前にこの「The Psychology of Money」という本を図書館で借りて読んでみたらかなり面白かったので、自腹で同じものを一冊買い家に置いてあるのですが(おすすめです!)、この本の中にも同じようなことが書いてありました。

確かに投資のリターンを考えると住宅ローンを完済するより投資した方がいいんだけど、家のローンを完済した場合のキャッシュフロー、精神的な負荷の軽減などを考えると、それはその人にとっての正しい選択ってことでいいんじゃないか、だってお金の心理学なんてその人の価値観次第なんだからっていう感じのこと。

確かにとっとと返済してしまえば、毎月ローンに払っているお金が出ていかなくてすむようになるわけだし、もしものことがあっても最低限のお金はなんとかなりそう。

それに、仮に29年ローンを払い続けたところで失業したりして最後の1年分が払えなければ、銀行に差し押さえられる可能性だってある。完済するまでは「自分の家」ではないのだ。

逆に日本だと団信保険というのがあるから、大黒柱に最悪の事態があったら住宅ローンは帳消しになるし、そもそも金利が安いから税金控除のことを考えると繰り上げ返済ってあんまり必要ないのかなとも思います。

このへんはね、それぞれの価値観なのでみんな自分がいいと思う道を行けばいいのだ。それに、うちもずいぶん長いこと住宅ローンを組みたくない派だったのに結局家を買ったから、価値観も場合や状況によって変わっていっていいと思うのでした。みんなそれぞれでいいのだ(たぶん)。

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