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みんな大好き♡沖縄のソウルフード10月17日は「沖縄そばの日」

日本に限らず世界中の島々では、本土の影響を受けながら独自の食文化に発展していったと言う長い歴史があります。

沖縄料理もそのひとつで、鰹節や昆布をふんだんに使う日本のダシ文化を共通項にもち、琉球王朝時代からの伝統的な料理や、南国ならではの食材を使ったチャンプルーや山羊料理、アメリカの食文化から生まれたタコライスなど、他の地域ではあまり見かけない料理がたくさんあります。

その代表の一つとして、「沖縄そば」があります。

沖縄の方言で「沖縄そば=うちなーすば」と言い、小さなお子様からご年配の方まで老若男女に愛されている郷土料理です。

そこで今回は、県民のソウルフード「沖縄そば」について紹介したいと思います。

☆「沖縄そば」とは

「沖縄そば」は蕎麦粉を使用する「日本蕎麦」とは違い、「小麦粉・食塩・かん水または灰汁」を原料とする中華麺に近い麺を使用し、豚骨と鰹節をベースにしたスープをかけ、様々な具材をトッピングした麺料理です。
本土で「そば」と言えば「日本蕎麦」を指しますが、沖縄では「沖縄そば」を意味します。

甘辛く煮込んだトロトロの豚肉がお口の中でとろけ、もっちりとした麺に、あっさりとしながらもコクと深みのあるスープが絶妙に絡みあい、毎日でも食べたいやさしい味わいです。


☆「沖縄そば」の発祥・由来と歴史

琉球へ麺類が伝えられたのは、今から約500年前だと言われ、中国との交易が盛んだった琉球は食文化の影響も多大に受けていました。

「沖縄そば」の発祥は琉球王朝時代の宮廷料理で、当時は「支那すば」と呼ばれ、王族や役人の一部の人だけに食されていました。
庶民が食べられるようになったのは明治時代以降で、那覇で唐人が経営する飲食店で提供されたのが、その始まりだと言われています。

「沖縄そば」と一般的に呼ばれるようになったのは、戦後になってからだと言われおり、沖縄全体に普及しはじめ、それぞれの地域で独自の工夫やアレンジをしながら、日常的に食される県民食として定着するようになりました。

しかし、本土復帰後の1976年に公正取引委員会から、蕎麦粉を30パーセント以上混合していない沖縄そばを「そば」と表示することはできないとの指摘を受けてしまいます。

そこで県民に親しまれている「沖縄そば」の呼称の存続を求めて、沖縄生麺協同組合が運動を展開した結果、1978年10月17日に「本場沖縄そば」の商標登録が正式に承認され、この日を記念して毎年10月17日を「沖縄そばの日」と制定しました。

☆「沖縄そば」の種類

「沖縄そば」の麺は中華麺の様に黄色で、歯ごたえとコシがあり、独特の食感を出す為に茹でた後に油がまぶされているのが特徴です。
麺の太さや形状、スープの出汁、トッピングの具などは地域によって変わり、「沖縄そば」と一口にいっても色々な種類があります。

【地域ごとの呼び名】

 八重山そば
 宮古そば
 名護そば
 首里そば
 那覇そば
 与那原そば
 久米島そば
 大東そば

【トッピングの呼び名】

三枚肉そば:甘辛く煮込んだ豚バラ肉をトッピング

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 ソーキそば:甘辛く煮込んだ豚の骨付きあばら肉をトッピング

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てびちそば:トロトロに煮込んだ豚足のお肉をトッピング

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中味そば :鰹と豚骨のだしで柔らかく煮込んだ豚モツをトッピング

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野菜そば :キャベツやモヤシ、豚肉などの野菜炒めをトッピング

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よもぎそば:麺によもぎを練り込んだり、たっぷりの葉っぱをトッピング

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アーサそば:あおさと呼ばれる海藻をトッピング

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ゆし豆腐そば:おぼろ豆腐のような、やわらかくふわっととした豆腐をトッピング

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【麺の形状】

 本島北部地域・・・平打ち太麺
 本島中部地域・・・ストレート中麺・ちぢれ中麺
 本島南部地域・・・ちぢれ太麺
 八重山地域・・・丸細麺
 宮古島・・・平細麺

【だしの種類】

 あっさり:鰹だし多めのすっきりとしたスープ
 こってり:豚骨だし多めの濃厚なスープ

お好みで紅生姜や七味唐辛子、コーレーグス(島とうがらしを泡盛に漬け込んだ郷土の調味料)を入れて食べるのが、通の食べ方だと言われています。また、沖縄そばと一緒に食されることが多い「ジューシー」と呼ばれる、沖縄風炊き込みご飯も人気で、お店によってはランチタイムに沖縄そばを注文すると、サービスで「ジューシー」をつけてくれるお店も多くあります。

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そして、麺の種類やスープ、トッピングのお肉の量を選べるお店や、地域の特産品である海藻(もずく・アーサ・ひじき)や野菜(じゃがいも・長命草)などを練り込んだヘルシーな麺を提供するお店もあります。

「沖縄そば」はバラエティーが豊富で実に奥の深い麺料理です。

☆まとめ

現在、沖縄県内では「沖縄そば」を提供する専門店が300店以上、専門店以外でもメニューに置いてあるという飲食店は約2000店近くあるといわれており、その消費量は1日15万食以上にも上ると言われています。
沖縄観光ブームの影響もあり、旅行に訪れる方は、必ず1回は沖縄そばを食べるという人も多いと思います。

沖縄県民のみならず、全国の方に広く愛されるようになった「沖縄そば」ですが、最近は「豚肉を煮込んだレトルトパウチ」や「ジューシーの素」、「コーレーグース」などの便利な商品もスーパーに並ぶようになり、お家でも手軽に作れるようになりました。

また、遠方の方はインターネット(おきなわんもーる)でも購入できるそうなので、今年の10月17日の「沖縄そばの日」には、お家で作って食べて沖縄旅行気分を味わってみてはいかがでしょうか?

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