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<寄付のお願い>緊急・コロンビア紛争避難民支援

南米コロンビアで武力紛争が続き、特に6月11日以降、南西部の山岳地帯で戦闘が激化し地雷原ができるなどして、1000人以上が故郷を追われて避難民化しています。

被害を受ける地域の一つに、先住民族アワの人たちが暮らすマグイという村があります。私はこれまで取材を通じて関わってきた場所であり、直接支援を届けることができる環境にあることから、緊急支援として同地域から避難した約200家族に対して、食料、寝具、テント等、避難先での生活を助けるための物資購入を目的に、15万円を届けたいと考えています。

現在の生活に関わる緊急支援ということで、今月いっぱいを目処に第一回の送金を考えています。寄付はその後も継続いたします。是非、ご協力をお願い致します。

ー銀行からー
銀行名:ゆうちょ銀行
支店名 :〇〇八(ゼロゼロハチ)
口座種別:普通預金
口座番号:3439720
口座名義(漢字):コロンビア・スピーキングツアー実行委員会
口座名義(カタカナ):コロンビア・スピーキングツアージッコウイインカイ

ーゆうちょ銀行からー
記号番号 10030-34397201
口座名義(漢字):コロンビア・スピーキングツアー実行委員会
口座名義(カタカナ):コロンビア・スピーキングツアージッコウイインカイ


マグイの指導者のホセ・チンガルさんは、2015年に訪日し、紛争被害を伝える講演を全国13ヵ所で開催した。(2015年6月 上智大学)

現地の状況を以下に説明します。

コロンビアでは半世紀以上続く武力紛争の中で、累計で800万人を超える人々が国内避難民となり、25万人以上が命をおとしてきました。マグイのある一帯は、近年、最も大きな被害を受けてきた場所の一つです。穏やかに暮らしてきた山間地に、約25年前から反政府ゲリラが侵入し、以来、ゲリラ殲滅を掲げる政府軍の苛烈な攻撃にさらされてきました。

この対立の狭間で、住民が犠牲になってきました。

現在は、地域を支配しようとする複数の非合法武装組織の影響力が政府の力を上回り、安心して暮らすことができなくなっています。3つの非合法武装組織が領域を争い激しく対立しています。6月11日以降、避難民となり街へ逃れる人がいる一方で、山と街を結ぶ道には地雷が撒かれ、逃げ場を失い、山に閉じ込められる住民も多数います。

地雷の犠牲者を弔う人々(2012年撮影)

日々、情勢が変化するマグイから情報を寄せてくれる友人がいます。ディエゴという三十代後半の男性です。

彼は、アワ民族の自治地域マグイ出身。6人姉弟の末っ子で、気の強すぎる5人の姉に揉まれて育ったとても気持ちの優しい男性です。父親は指導者として、長年住民の先頭に立って地域を牽引してきた、日本にもきたことがあるホセ・チンガルさんです。そんな父親を見て育ったディエゴも、地元の自治組織で地域の人たちと活動しています。

彼が10代半ばだった2000年代はじめ、地域は戦争に巻き込まれました。外から来たゲリラが一帯を勢力下に置いたことで、ゲリラ殲滅を掲げる政府の苛烈な攻撃に晒されました。当時、政府はゲリラが活動する山の住民を、ゲリラの協力者として締め上げました。少しでも関わりがあるとすれば、殺害することもありましたし、軍施設へ連れ去ることもありました。

まだ中学生だったディエゴもこの被害に遭いました。

街へ買い物に行った際に、遭遇した政府軍兵士に山の茂みに連れ込まれ、後ろ手に縛られ銃を突きつけられながら、ゲリラの情報を求められたといいます。拘束は数時間に及び、その間に暴行も加えられました。後日、警察施設で監禁されたこともありました。自治組織らの掛け合いで解放されたものの、以来、彼は「ゲリラシンパ」と疑われ、家族も含めて日常的な脅迫の対象になりました。

ディエゴは学校の卒業を待たずに、親戚がいる遠く離れた高地の街へ避難しました。僕が彼の父親と出会ったのは2012年。当時、彼はまだその街に暮らしている時でした。

ディエゴが両親の元に戻ってきたのは2016年。コロンビアで、当時最大の反政府ゲリラと政府の和平合意が結ばれる少し前のことでした。地域に十数年ぶりの平穏が訪れ、盛んに「戦後」が語られる時期でした。僕はこの時期に初めてディエゴに会いました。チャキチャキした一家の中で、ひと際控えめでおっとりしている彼とは気が合って、色々話を聞かせてもらっていました。

ぽつぽつと呟くように話す彼から聞かされたのが、10代の時の辛い経験でした。同時にこうも言っていました。

「あれから10年以上経つけど、今も、グリーンの服を見ると体がこわばってしまうんだ。だから、仕事が続けられなくてさ」

そんな傷つくディエゴを支えていたのが、避難先で知りあったジャミレーさんです。ディエゴのお姉さんたちに似た気の強い女性です。ディエゴはこういう女性が好きなんだなと思いました。

地域の人を手伝い、自宅で小さな雑貨屋を始めるなど、ディエゴは少しずつ故郷での暮らしに馴染んでいこうと努力していました。数年後には、自治組織で青年団の取りまとめ役にもついて、これから父親とはまた違ったリーダーになっていくのかなあと感じましたし、傷ついた彼が、ゆっくり変化していく様子を、遠くからですが、これからも見守っていきたい想いでいます。

マグイの暮らし (2014年撮影)

ディエゴたちから、現地の写真が送られてきました。

山から避難してきた人々 奥の家屋は、過去に大規模避難民が発生した際に建てられた仮設住宅
麓の街にある集会施設も一時滞在所として利用されている
避難民用に炊き出しが行われている 食材は、住民と市役所の持ち寄り


避難してきた人たちの多くは、子どもや高齢者で、妊娠している女性も含まれている


普通の人たちが、長年、紛争の被害を受けてきました。外部からの支援が届くことで、自分たちが孤立していないことを実感し、勇気づけることとできるのではないかと思っています。そういった意味でも、是非、支援を届けたいと考えています。

是非、ご協力をお願いいたします。

ー銀行からー
銀行名:ゆうちょ銀行
支店名 :〇〇八(ゼロゼロハチ)
口座種別:普通預金
口座番号:3439720
口座名義(漢字):コロンビア・スピーキングツアー実行委員会
口座名義(カタカナ):コロンビア・スピーキングツアージッコウイインカイ

ーゆうちょ銀行からー
記号番号 10030-34397201
口座名義(漢字):コロンビア・スピーキングツアー実行委員会
口座名義(カタカナ):コロンビア・スピーキングツアージッコウイインカイ


柴田大輔(しばた だいすけ)  1980年茨城県出身。フォトジャーナリスト、フリーランスとして活動。 2006年よりニカラグアなど、ラテンアメリカの取材をはじめる。コロンビアにおける紛争、麻薬、和平プロセスを継続取材。国内では茨城を拠点に、土地と人の関係、障害福祉等をテーマに取材している。

お問い合わせ:daisuke.pp@gmail.com (柴田)


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