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戦略思考、カイゼン思考を超えて...

現在読み進めている「直感と論理をつなぐ思考法」がとにかく刺激的で、途中で考えをアウトプットしたい気になったので、書いてみます。

妄想を駆動力にして思考する方法という「ビジョン思考」
巷でバズる「〇〇思考」とは、何線も画する内容になっています。
山口周さんのこれからの社会に求められる「美意識」と通ずるところがあり、この美意識で語れれるようなアート感覚をどのように鍛えるのか、どのように活かすのかを丁寧に書かれています。

1冊を要約するのではなく、エッセンスをいくつかにまとめていきたい。まずは、本書に登場する4つの思考の区別について。


①カイゼン思考
設定したゴール(KGI・KPI)に向けて、PDCAサイクルを高速に回すことで効率化して、生産性を拡大させようとする思考法。つまり、コスト対効果を徹底的に見直すこと。
しかしながら昨今では、オートメーション化が進み、VUCAワールドで予測できない未来において、ゴールは非常に曖昧だし、ゴールや正解がそもそも存在しない社会である。この社会において、ゴールを設定し、変化の激しい中PDCAサイクルを回すのは無理ゲーかもしれない。

②戦略思考
著者佐宗さんの言葉を借りると、「戦略思考の本質は自分たちが勝てる目標を設定し、資源を集中配分すること」と表現している。既存のゲームの中で勝てる領域や見落とされている領域を探し出し、どうやったら競合に勝てるかを考える思考ということ。
しかし、新たなゲームを創出することは難しく、またゲーム中の猛者や絶対に逆らえない権力を前にしては無力になり得ること。常に勝ち続けるのには非常にストレスフルな環境で、持続可能性がないことを示唆ししている。

③デザイン思考
デザイン思考のステップは3つ
 1. 手を動かして考える ープロトタイピング
 2. 五感を活用して統合する ー両脳思考
 3. 生活者の課題をみんなで解決する ー人間中心共創
それぞれをざっくりと文字にする。1は、まずは創ってみて(手を動かしてみて)その中での刺激から考えていくということ。2は、その中かから全身で感じ、絵にして考え、名前をつける(KVA) こと。3は、プロトタイピングから始まるので、可視化されているため考えについて、第3者の意見が得られやすく、考えに多様な意見と価値観が反映されやすいこと。
しかし、この領域においては先住民の圧倒的な芸術者が存在しており、引け目を感じてしない自分の思考や創造性に自信を持ちにくい。(美術2だった、絵心ないよーと言ってしまうのはこういったところだとよく分かる)

これまで主な思考法から、新たな思考法4つ目のビジョン思考という提案になるのだが、ここを整理するには、もうすこし熟読してからにする。

じゃあ、かつてのこれらの思考法が良い?悪い?ということではないと思う。(本書でも良い悪いなどの価値判定は言及していない)
妄想を実現していくビジョン思考において、実現するプロセスにカイゼン思考や戦略思考、デザイン思考がミックスされ、考えられていく気がしている。
ビジョン思考については、まだ理解半ばなので、改めて深く読み、整理してアウトプットしたい。




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