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『哭悲』ネタバレ考察

こちらは視聴済の方向けに私の考察をダラダラと語る記事です。
未視聴の方にはネタバレ全開になっちゃうんで、それでもいいよって人以外は見ないでくださいね。頑張って本編観てから来てくれよな!

カイティンサイドのヴィラン?として出てくるセクハラおじさんなんですが、あのおじさんは発症前に涙を流す描写が一切無かったんですよね。発症前から発症まで描かれていたに関わらず。
つまり、あのセクハラおじさんは「ウイルスのせいじゃなくて最初からクソ野郎だった」って事なんですよね。まぁ見ず知らずのカイティンをナンパしてる時点でクソ野郎なのは間違いないんですけどね。
ウイルスで助長されてるのはあるとは思うんですが、心の奥底では全部を滅茶苦茶にしたい、殺してしまいたいって欲望がかなりあったって事なのかなと。
涙を流さない=殺戮を起こす事に罪悪感がまるで無い。更にはリーシュンの抉った眼底に自分のモノをぶち込んでいる描写から見るに、「穴があったら何でもいい」って言う風に思っていたとも取れる描写で、吐き気を催す邪悪の塊みたいな存在なんですよね、こいつ。
ぶっちゃけ、殺された時に割かしスッキリしました。

あとはラストシーンですかね。
ジュンジョ―はカイティンに対して抉りたいだと切り取りたいだの滅茶苦茶言っているんですが、心の底から愛してるとも言っているんです。
ウイルスの影響で破壊的な事は言っていますが、愛しているというのは本当の本心なんでしょうね。
だからこそカイティンは号泣し、精神が崩壊して笑い出してしまったのかなと。突然笑い出したので一見、ウイルスを打たれたカイティンが発症してしまった様な描写に見えなくも無いですが、目が黒くなってないですし、破壊衝動は出ていないしなので、完全に精神が崩壊してしまっただけなんでしょうね。
だけどそんな事情を知らない軍隊からしてみれば、哭きながら笑っているカイティンを見たら感染者と区別なんて全くつかないので、最後銃声と断末魔だけが響く形になったのかなと。

…何にしても救いなんて何も無かったし、最後の最後まで内側からゴリゴリ食い破られる様な不快感を得る事になってしまいました。
人の気分を最悪にさせる事だけに特化した映画だなコレ!!(最大限に褒めてる)


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