見出し画像

サッカーが教えてくれた、勝者のメンタリティ

子どもの頃、憧れていたサッカー選手。夢は夕焼けのグラウンドに消え、今ではただただサッカー情報を漁る、アラフォーおじさんと化した私・北原。

本日はそんな私より、サッカーの話題をお伝えします。昔、サッカー雑誌によく出ていた『勝者のメンタリティ』という言葉から、自分なりに考えを展開してみました。

▼ 私の「人生観」を読みたいよって方はこちら!(そんな人いないかw)

トップ選手が口々に発する「勝者のメンタリティ」

自宅の書棚にある、昔のサッカー雑誌に久しぶりに目を通してみると、レアル・マドリードやバルセロナといった、いわゆるサッカー界の”トップオブトップ”の選手や監督が、口々に『勝者のメンタリティ』という言葉を発していることに気づきました。

彼らは基本的に私が聞きたかったことを言ってくれた。彼らが私に望んでいるのは勝者のメンタリティをクラブに伝えることであり、自分のキャリアの現在のステージとしてはふさわしいものだと考えた。

今は新しいチャレンジをするには絶好の機会であるし、自分の人生の中でも新鮮な挑戦であり、ワクワクしている」と思いを語った。

※2015年1月にロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍が決まった名門リバプールのMF スティーブン=ジェラードのインタビュー記事より(彼ら = ロサンゼルス・ギャラクシー)
-- 負けが続いているのは、いわゆるウィニングメンタリティがないためですか?

そうですね。

-- そもそも、ウィニングメンタリティは何だと思いますか?

それは勝ちを経験しないとわからないと思いますが、うーん(かなり悩んで)、当たり前に最低限やんなきゃいけないことを90分間やり通すことが出来ることと、どんな状況になっても、少しでもネガティブな思考ってのを、どれだけポジティブに変換していけるか。

「小さなことに対してどれだけ突き詰めて考えられるか」っていう部分が、最後の勝敗を分ける時に、左右してくる。そういう風に自分は思っています。

※2013年9月22日 FOOTBALLCHANEL 永里優季選手(なでしこジャパンFW)のインタビュー記事よりより

久々に昔のサッカー雑誌を読み返してみると「くぅぅぅ、球蹴りて〜」と元サッカー部(現 運動不足おじさん)の血が騒いできちゃったのですが、同時にちょっと驚いた部分がありました。

リアルタイムで読んでいた当時は気づかなかったのですが、文章を読むに、プロの第一線で活躍するサッカー選手でもメンタルの維持に苦労していたんだなと。

あのジェラードや永里選手であっても、メンタルを気にしてる。「一流選手はメンタルも一流」(良い状態で変わらない)と思ってたけど違った!!

格下相手にビビりまくってた私

お次は私のサッカー体験から。かれこれ5年ほど出来ていないのですが、実は社会人になってからもサッカーチームを組んでちょくちょくゲームをしていた私。

いろんなチームと試合を重ねると、「格下相手なら練習通りのプレーができる」。なのに「格上相手だと練習通りのプレーができない」という結果が多くなってきました。具体的な行動・心境の変化はこんな感じ……。

【格下チームが相手の場合】

・常にゴール方向に向かうための選択を取れていた
・複数の選択肢から判断できる余裕が心にあった
・失敗してもなんとかなる、という心構えでいられた
【格上チームが相手の場合】

・ボールを奪われるという恐怖心からゴール方向への意識が薄れていた
・得点を奪うことより失点しないことばかり考えていた
・ネガティブな気持ちになり、積極的なプレイ参加ができなくなった
・とにかく、心に余裕がなくなっていた

言葉にすると少し情けないけど、でも皆さんも心あたりがあったりしません? 別にスポーツの場面でなくとも、例えば仕事で客先に営業しに行く時とか社内で大事な発表がある時とか。

”格下”という表現は適切じゃないけど、「この分野は得意だな」とか「このお客様とは相性がいいな」と感じる場面では自信満々・悠々自適に振る舞えるのに、逆だとなんだか思うように動けない。「ビビってんのかな、オレ?」的な心境。

勝者のメンタリティが先か、勝利が先か?

「勝者のメンタリティとは一体何か?」。そして、「それってどうやって身につけていくの?」という問いについて、これまでの話を踏まえ、私なりに考えてみたいと思います。

先ほどご紹介した元なでしこジャパンFWの永里選手のインタビューで、勝者のメンタリティは勝ちを経験しないと分からないとありました。一方で、名門リバプールからロサンゼルス・ギャラクシーへ移籍したジェラードはすでに勝者のメンタリティを持っていると自負しています。

じゃあ、そのジェラードはサッカー人生のどの段階で勝者のメンタリティを得たのでしょうか。イスタンブールの奇跡と呼ばれる2004-05シーズンの対ACミラン戦か(UCL決勝)? それとも、2001-02シーズンでリバプールのレギュラーに定着したとき? はたまた、リバプールのアカデミーで才能を磨いていた時期でしょうか。

1日に最低15回は手を洗うほど清潔感にこだわる彼だから、ひょっとして手洗いの頻度を増やすことが必須条件だったりして(そんなはずはない!!)。

まさに、俗に言う「鶏が先か、卵が先か」と同じ問いのように思えます。結局のところ、多くの一流サッカー選手にアンケートを取ったわけでも、科学的な根拠があるわけでもないですから真偽のほどは定かではありません。

そのうえで、私なりに解釈をしていくと、これって「勝ち癖をつけろ!」という指摘と本質が近しいような気がするんです。よく勝負ごとにおいて、「勝ち癖をつけろ!負け癖をつけるな!」って言われますよね。

一度、負け癖がついてしまうと”負けることが当然”の流れが次第につくられていき、不思議と負けのスパイラルができてしまう。これは経験上、個人でも組織でも同じです。

逆に、勝ち癖がついてしまうと”勝つことが当然”の流れができて、不思議とどうすれば勝てるかの”勘所”がわかるようになってくる。

勝ち癖は小さなゴールを決めることから

でも、「勝ち癖は勝ちを重ねることで強くなっていくんでしょ? じゃあ、スーパー弱小チームはどうしたらいいのさ!」と思いますよね。

これは、本当にその通りで、サッカーチームでも企業でも、勝ち癖のない組織は実力がないので勝負に負けやすい。一方で、勝った側は自信をつけるので、ますますライバルと差がつけてしまう。残酷ながら、これはある側面の真実だと思っています。

じゃあ、負け癖がついている人やチームは負け続けるしかないのか、というとそうでもない。いきなり勝たなくてもいいんです。つまりは、小さなゴール(成功体験。もっとライトに言うと「昨日よりうまく出来たなっ!」ってこと)にフォーカスすることからはじめてみればいいと思うんですよね。

相手がいる競技で敗れてしまうと「負け数」がカウントされてしまいますが、自分やチームが達成した小さなゴールを『My! 勝ち星』としてカウントし、前向きにチャレンジし続ければ、ジェラードが持っていたような勝者のメンタリティを手にすることができると思っています。

きっと、永里選手が言っていた「90分間、最低限やるべきことをやり通す」「どんな状況でもポジティブに考えを転換する」「小さなことを突き詰めて考える」というのは、彼女自身やチームの勝ち癖に繋がる小さなゴール、すなわち勝者のメンタリティの一片なのではないかと考えるに至りました。

皆さんも、サッカーでも勉強でも仕事でも、自分なりの小さなゴールを決めることからはじめてみませんか?

p.s. 私はITリテラシーを深めることと、運動不足を解消することが今のMy Goal です!(笑)

(おわり)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?