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「まじめで頑張り屋」の人ほど、自己肯定感が低いのはどうしてだろう?

コーチングの仕事をしていると「今より納得いく人生を送りたい」「より良い生き方を目指したい」というクライアントの方と多く出会います。コーチとして独立して2年、会社員の方や経営者の方など100人近いクライアントさんとお話をしてきました。

いろいろなクライアントの方とお会いする中で感じることがあります。それは、真面目で頑張り屋の人ほど自己肯定感が高くないのではという疑問です。社会的には「成功のレール」に乗っているはずなのに、自分自身のことが好きではない、そんな方が実はとても多いように感じています。

「成功しているはずなのに、自分のことがあまり好きではない」。こうした隠れた悩みを抱えている人が多いのは、なぜなのでしょうか。

「真面目で頑張り屋の人」は仕事をしたり勉強することが、得意な方が多いと思います。それによって学生時代から評価されてきた方たちでしょう。高い能力をお持ちの方だと思います。いわゆる「いい大学」「いい会社」に入った方の多くが、こうした方なのかもしれません

しかし、ご自身のその人生が「自分で選んだものだったか」と聞かれるとどうでしょうか。成功していても、自分で選んだものなのか、ふと振り返った時に、心もとなく感じる方も少なくないかもしれません。

いわゆる「世間体」が良くても、自分の人生に納得しているかどうかはまた別問題です。こうしたことに悩んでいる方は、実はかなり多くいるようです。

「主観的幸福感」の研究例があります。神戸大学などによる2018年の調査では、この調査では「所得、学歴、自己決定、健康、人間関係」の5つの要素について幸福感と相関するかについて分析をしたものです。全国の20歳以上70歳未満の男女2万人を対象に、アンケート調査を実施しました。

この結果を見ると、所得や学歴よりも「自己決定」が幸福度に関して大きな要因となっているという結果が出ています。

「自己決定によって進路を決定した者は、自らの判断で努力することで目的を達成する可能性が高くなり、また、成果に対しても責任と誇りを持ちやすくなることから、達成感や自尊心により幸福感が高まることにつながっている」

西村和雄, 八木匡『幸福感と自己決定―日本における実証研究』2018

「自分で人生を決めた」という根底の自信がなければ、自分自身を最後に頼ることは難しいのではないでしょうか。会社員時代のかつての私もそうでした。

自己肯定感を上げるために、他人の評価を追い求めれば追い求めるほど、自分自身を見失う負のスパイラルにも入ってしまいがちです。

「成功しているはずなのに、充実感がない」と悩んでいるのは、あなただけではありません。忙しい毎日のなかでも、ふと立ち止まって「自分自身は本当はどうしたいか」考える時間をもっていきたいですね。

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