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Who, the / Who's Next

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Who's Next / 1971

2004年7月20日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================

ライブでは抜群のパフォーマンスを発揮するバンドだったザ・フー。『Live at Leeds / ライブ・アット・リーズ』(1970年)は今聴いてもゾクゾク、鳥肌もののライブ・アルバムだが、長らく新作のリリースが待たれていた。

この『Who's Next / フーズ・ネクスト』はスタジオ録音としては超有名盤・ロック・オペラ『Tommy / トミー』(1969年)以来の新作で、待ちに待ったアルバムだった。ここにはピート・タウンゼントが2作目のロック・オペラとして準備していた『Lifehouse / ライフハウス』用に作曲された作品が収録されている。

創造力、体力共にザ・フーがピーク時に達していた時期の作品だけに9曲全てが最高の出来だ。シンセサイザーのイントロから始まる《Baba O'riley》から大作《Won't Get Fooled Again》まで一気に聴いくとザ・フーの凄さが体感できる。またそれを体感することは、偽物ロックに「Won't Get Fooled Again / 二度と騙されない」ためにも必要だろう。

ジャケットも意味深で、映画『2001年・宇宙の旅』に出てくる謎の板・モノリスみたいなコンクリートにメンバー全員が小便をひっかけ、ファスナーを上げているシーンが写されている。これは映画でモノリスが象徴する”次なるステップへの進化”に対するザ・フーなりの返答なのだろうか?

また裏面の写真はローリング・ストーンズ『Beggar's Banquet / ベガーズ・バンケット』の中面の写真のパロディだろうか?

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意図は分からないが、ついつい考え込んでしまう。

And More...

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Tommy
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Live At Leeds

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