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パーパスを知るには、まずは自分から。そして身近な人から。Vol.1

もし、誰かに「あなたのこれまでの人生に存在意義はあるのか?」と尋ねられたら「ある!」とはっきり答えられない。

たとえば社会貢献してきたか?と自問自答しても、世界を変えるようなインパクトのある利益までは全然出していないし圧倒的なインパクトのある利益を出したとしても、【パーパス「意義化」する経済とその先】の書籍でも記載のある経済学者ミルトン・フリードマンによるドグマ、「ビジネスの社会的責任はただ1つ。利潤を増やすことである」から決別しているため、むしろ存在意義をさらに失った。

そんな中で、パーパスを理解していくうちに、より自分自身の可能性も感じつつ、パーパスは自分ひとりで実現できるものでもないことを理解し、まずは身近な人たちにアウトプットからはじめて、今の会社でもパーパスを促し、実現していくために、書籍の内容を少しづつ記事にしていこうと想い書いていきます。

目的はパーパスの浸透であり、【パーパス「意義化」する経済とその先】の購買活動を阻害するものでもない。なんならもう既にわたしのアウトプットによって本書籍を購入した人が複数名以上存在します。記事を有料化にするつもりもないし、そして宣伝もしておきます笑

それでは、ランダムに書籍の内容を抜粋していきます。

パーパスを実践する企業たち(Lemonade)

P.43中部〜

Lemonade
2020年7月、世界の名だたるベンチャーキャピタルが出資するフィンテック企業がニューヨーク証券取引所に上場した。上場前から時価総額1000億を超える、いわゆる「ユニコーン企業」だ。ここまではシリコンバレー的なテックスタートアップの典型的な上場ストーリーのように聞こえるだろう。しかし、この企業がパーパス志向を持ち、社会的責任をはたす企業に与えられるB Corp認証を取ったスタートアップでもあると知ると、その印象は大きく変わるかもしれない。企業の名前はLemonade。ちょっと変わった名前だが、提供しているのは次世代型の損害保険だ。
Lemonadeは2015年にそれまで保健業界とは関わりのなかったダニエル・シュランバーとシャイ・ウィニンガーによって設立された。保健業界の常識を疑い、真に社会に必要とされる保険のあり方をゼロから再構築したスタートアップだ。Lemonadeは、保険を必要悪からソーシャルグッドへ転換するというパーパスを掲げ、ビジネスモデルをデザインした。
なぜ、保険が必要「悪」なのか?これまで保険の顧客は、「保険会社が自社の利益を確保するために保険金の支払いを低く抑えようとするのではないか」という懸念を拭えずにいた。これに対してLemonedeは、一定のフィーを徴収した後の「支払われなかった保険金」を、自社で貯め込むのではなく非営利団体への寄付に回すギブバックという仕組みをつくり、顧客の懸念を解消したのだ。
ユーザはLemonadeの保険に加入する際に寄付の対象となる非営利団体を選択する。年に一度、支払われなかった保険金はユーザーが希望した団体に寄付される。非営利団体の活動テーマは医療や福祉、教育、環境保全などさまざまだ。
Lemonadeの顧客数は2020年の終わりに100万人を突破し、ギブバックの総額も100万ドルを超え、合計34の非営利団体に寄付が行われた。
Lemonadeのターゲット顧客は、スマートフォン世代の若年層だ。そのため、ブランドも一見保険会社に見えないほどのシンプルでモダンなデザインになっている。アプリも、AIを駆使したチャットベースのユーザインターフェース(UI)で、まったくストレスを感じずに保険内容の選択から支払い、寄付対象の選択までスムーズに行うことができる。保険支払いの請求のユーザエクスペリエンス(UX)も同様に、AIのチャットボットを通じて完結する。
Lemonadeの成長を支えるのは、テクノロジーの効率化による割安な保険料と、スマートフォンに最適化された顧客体験、寄付を通じた社会貢献の3つの柱だ。これまでのテック企業はプロダクトと顧客体験を競走軸としてきたものが多かった。Lemonadeが次世代型のユニコーン企業として注目されるのは、それらに加えて企業の社会的責任を明確にしている点にある。

おまけ
P.61〜

パーパスを戦略の中心に置く企業は、意義が競争優位性につながることに気づいている。
前述のLemonadeを例に考えてみよう。Lemonadeの機能価値は、加入から保険金の請求まですべてオンラインで完結する利便性と、割安な保険料にある。体験価値としては、スマートフォンに最適化されたチャットインターフェースが挙げられる。
ここまでなら通常にフィンテック企業も変わらない。だが、Lemonadeの最大の特徴は、「保険を必要悪からソーシャルグッドへ転換する」というパーパスの元に設計された、保険金の余剰を非営利団体への寄付に回すギブバックの仕組みだ。
人々がLemonadeの保険に加入すればするほど社会が良くなるという意義があるからこそ、社会課題に感心がある顧客は、「どうせ保険に入るならLemonadeを選ぼう」という気持ちになる。

読書感想文

これを読んだ瞬間に、Lemonadeに加入したいって思いませんでした?わたしは思いました。

「保険を必要悪からソーシャルグッドへ転換する」

おそらくは、プロダクト開発以前からこの構想があってのものだと感じているが、その時点から資金提供したいという企業が増えていたと思います。

わたしたちがこのような提供を行おうとした際に、あたりまえに新しい事業を立ち上げたり、起業してスタートアップとしてパーパスの理念にあうプロダクトを創ろう!と考えますが、わたしはそこではなく、今の企業の事業も含めてパーパスに仕上げたいと思ってます。

なぜなら、弊社のミッション自体がパーパスに近しいと考えており、そのミッションは社内でも浸透しているからです。

以下の画像を見ていただければ一目瞭然です。
ミッション:つながりを常によろこびに
戦略:スタートアップのCXに強いソーシャルグッドなアディッシュ

では、次回に続きます!

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