泣くほどのことなんか、実はそんなにないんだよ。
『宇宙兄弟』27巻より4つ目の記事。
しつこいくらい27巻が推しです。
誹謗中傷で実験が中止命令が下される中、実験を強行し、見事成功を収めた伊東せりか。
彼女の原点に触れます。
「こんなことで泣いてたまるかとは思ってる。」
ALSの実験の中止後、気丈に別な実験を進める彼女を心配する同僚。
「強いね、せりかちゃんは」「そう見えるだけだよ。」
「あの時せりかは、一生分の涙を使い切ったんじゃないか。
なんてたまに思うことがあるんです」
ALSで闘病中の父親に会う時も泣くことなく、明るく努めていた彼女。
そんな彼女も父親が亡くなった時は、一生分泣いたと母は六太に漏らしていた。
彼女の原点は、亡くなった父親の教え
『泣くなよ、せりか。悔しいとか恥ずかしいとかで泣いちゃダメだ。
泣くほどのことなんて実はそんなにないんだよ。
泣いてもいいのは、悲しくて仕方ない時と嬉しくて仕方ない時だ。』
泣いてもいいのは、○○しくて、仕方ない時だ。
泣いて、何になるんだ!
ぼくは、周りの人から「涙腺が壊れている」と言われている。
大人になってからのぼくが泣く時は、ほとんど誰かが亡くなった時だ。
子供の頃は泣き虫だったのを変えたのが、父親の一言だった。
「男なんだから泣くな!かっこ悪い!泣いて何になるんだ!」
最初は涙を我慢するようになり、野球をやり続けてわかったことがある。
泣くと感情が乱れ、正常な状況判断がつかなくなったり、思考が鈍くなる。
その状態でも、自分の感情関係なく容赦無く試合は続く。
だから泣いている場合じゃない。泣いていいのはゲームセット後。
そういう意味でこの27巻はとても響いた。
そして、泣くくらい嬉しい瞬間を味わうべく、これからも仕事を頑張ろう。
山下大輔
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