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利他的は実は利己的という話

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利他的とは、他人の利益を考えて行動することを言います。対して、利己的とは自分の利益を考えて行動すること。利他的と利己的、一見相反するもののように見えますが、実はそうでもないのです。

①利他的な人は返報性を理解している

利他的な人は、返報性の原理を理解しているかもしれません。返報性とは、何かしてもらったらお返ししないと申し訳ない、という心理です。いやらしい見方をするなら、返報性を意識して利他的行動をしている人もいるのではないかということです。

これは、ビジネスシーンにおいてはごくごく当たり前に行われている事です。

例えば、スーパーでの試食。タダで食べたことに対する返報性(ちょっとした罪悪感)が働き、つい買ってしまったことはないですか?

そう考えると利他的な行為は、確実ではないがある程度は返報性が働くため、利己的な行為とも言えるのではないでしょうか。

②利他的な人は視野が広い

利他的な人はある意味視野が広いと言えるかもしれません。世界には様々な人種や価値観の人がいて、助け合い共存しながら生きています。あなたのちょっとした真心が巡り巡って知らない誰かを助けていることだってあるのです。

「ペイ・フォワード 可能の王国」という映画をご存じでしょうか。

社会科の先生が中学生たちに課題を与える。「もしきみたちが世界を変えたいと思ったら、何をするか?」。母親のアル中を気に病み、近所にたむろするホームレスを気遣うトレバー少年は、そんな、自分の周りの決して幸せとは言えない人々に思いを馳せ、ある考えを思いつく。それは、受けた好意を他人に贈る“ペイ・フォワード”という行動だった。

映画.comより引用

この映画の中で、主人公の少年は、受けた恩を3人の他人に返すという形で良心の循環を通じて世界を変えようとします。これはまさに利他的行為です。ペイフォワードと返報性の原理は似ているようで少し違います。返報性の原理では直接的な見返りを期待しているのに対して、ペイフォワードは間接的に自分の住む世界を変えようとしているわけです。

とはいえ、結果として自分の周辺環境が変わることが想定される場合の利他的行為は、利己的行為とみる事もできるでしょう。

利己的行為は悪いのか

ここで一つの疑問が湧きます。そもそも利己的行為は悪いのか、という事です。僕は決して利己的行為は悪いことではないと思います。例えば、赤ちゃんはなぜ親の都合を考えずに泣いたり暴れたりするのでしょうか?それは、そうしないと死んでしまうからです。お腹が空いている、オムツが汚れている、これを周りに知ってもらえないと困るので、必死にアピールしているのです。そう考えると、自身の安全に関する部分に関しては利己的にならざるを得ないと言えるでしょう。

マズローの欲求5段階説では、欲求を5段階に分けており、それは以下の5段階となります。

第1段階:生理的欲求
第2段階:安全欲求
第3段階:社会的欲求
第4段階:承認欲求
第5段階:自己実現欲求

このうちの、第1段階:生理的欲求、第2段階:安全欲求においては命の危機にさらされるため、利己的になるしかないのです。そのため、利他的な行為というのは、生理的欲求、安全欲求が満たされた段階において行われるものと言えるでしょう。

そして、利他的行為は人間だけのものではありません。他の動物などにおいても、子供を守るために餌を探して歩き回ったり外敵と戦ったり、という形での利他的行為をします。これは、種を守る、という本能から来るものだと思われます。種を守るという視点で考えれば、状況に応じて利己的行為と利他的行為を使い分けるのは、ある意味自然な行為かもしれません。

このように、生命科学的な思考で物事を見ることで、物事の捉え方は変わってきます。高橋祥子氏の著書「生命科学的思考」では、人間の様々な場面での行動や心理が生命科学的には何を意味しているのかを分析しています。

あとがき

違う視点で物事を見る事は、新しい示唆が得られる機会につながります。そのために必要なのはリベラルアーツ、いわゆる一般教養に触れることです。歴史、脳科学、心理学、生物学、哲学といったものを学ぶ事で、視野が広がり、自分なりのものの見方というものが形成されていきます。

山口周氏もリベラルアーツの重要性を主張しています。

視点を変える事によって物事の見方は変わる。そして、視点を変えるためには様々な教養に触れることが大事なのです。柔軟なビジネスアイデアは多角的な視点から生まれます。まずは自分が興味のあるジャンルから、気軽に手に取ってみるのもいいでしょう。

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