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休日の過ごし方がわからない
休日を作るようになってからは、休日を意識しながら毎日の仕事をするようになってきた。
休日がなかった頃には、今の自分の思考について想像だにしなかった。
元々休日を作った理由は、新しい何かをはじめるための勉強時間の確保のためだった。
しかし今は、そこから大きく外れてしまっている。
自分の短い休日を、如何に新鮮な時間にできるか。そんなことばかりに囚われている。
家にいる時間がとにかく苦しい。
家にいる何気ない時間は、自分が無価値だと考えてしまうからだ。
突然旅にでてみたり、今まではあまり行くことのなかった映画館にいってみたり。
最近では勉強の本を投げ捨てて小説を読み漁ったり。
外に出たってはっきりいって大したことは何もしていないのだが、
何かをしていないと不安で仕方がないのだ。
休日の前日は、どこか心がざわつく。
明日が何の価値もない日になってしまったらどうしよう。
今日は早く寝て、明日はどこかに出かけよう。
いつもそう考える。
しかし、新鮮な経験を求めているはずなのに、矛盾するようにある程度馴染みの場所に吸い寄せられていることに気がつく。
過去に誰かと行って楽しかったところに、一人で行く。
そこに何を求めているかは、わからないフリをする。
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原宿では、何やら祭りが行われているようだった。
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あたらしく帽子を買うと、それだけで少し新鮮な気持ちになれる。
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疲れているのだろうな、と思う。
疲れているというのは、
もちろん仕事に対してもそうだが、気楽でいいなと思っていた東京の一人暮らしの生活にである。
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何か新鮮なものを求めて休日は一人でフラフラと都内を歩いて。
そして、一人でベンチに座っている人を見つけては、心のどこかで安心する。
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本当はいろんな人と出会っては関わって、いろんな経験をしてみたい。
しかし、良い歳してこんなことを言うのは本当に情けない話だが
正直今、新しい職場やコミュニティに飛び込む勇気がない。
怖いからだ。傷つくことが。傷つけることが。
東京にきて色々な出会いと別れを経験してきたが、その中で人間関係に少し疲れてしまった部分が正直ある。
お互いに悪意はなくとも、ちょっとした心の入れ違いで、目の前の人が急に苦手な人になってしまう。
しかし、そんなことはこれからも絶対に尽きない。
経験として咀嚼して、自分を高めていく他にない。
頭ではわかっている。
だが、そこに疲れてしまった自分を癒そうと、休日は一人でどこかに出かける。
どこまでも受動的な自分を引っ張り出そうと、休日になると外に出たくなる。
しかし本当は、今の一人の休日に、自分が心の奥で求めているような自由はないのだと気づいてしまった。
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自分の行く先は、如何に。
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