これぞまさにサスティナブル・持続可能な世界。
本業は宿ですけど、週末ごとにいろんな自然にまつわる勉強会を開催の寿庵オーナーです。私は決して詳しいわけではなく、ただただ自然が好き。でもいろいろ知りたいので、その専門家を探し、大山に来てもらって色々な観察会や勉強会を行う活動をしています。
自然を「漠然と見る」のではなく、もっともっと意識をそそぎ「注視して観る」と、いろんなものが見えてきて面白いです。
今年からきのこクラブを設立。まぁ、大げさな物じゃなく、楽しく自然を見るための大人のクラブ活動です。毎年秋にもキノコの勉強会をするのですが、それは、とことん山に入りキノコにどっぷりはまる2日間です。いわゆるキノコの強化合宿~!※また参加者募りますね。
森を散策していると、木々、鳥の声、花。そしてキノコが目に入ります。ざっくりキノコと言っても、いわゆる食べられるキノコ、毒キノコ・・だけじゃなくサルノコシカケみたいなものもあったり形はさまざま(形だけじゃなく生態など含め)。下の写真はカワラタケ。よく見るでしょ?
今から30年前に氷河の中から見つかったアイスマン(約5000年前の新石器時代のミイラ化した遺体)の所持品の中にキノコがあった・・と言う話。そう、それはツリガネタケと言われるもので、火を起こすのに使う火口(ほくち)として持っていたのでは??という説が有力なようです。キノコと人間の関わりはこんな昔からあったんですね。
最近、寿庵のお客さんでも粘菌(キノコとは違います)に没頭している人が・・。Tさんは、すっかり粘菌沼にはまってしまってすでに頭が見えないレベル。その筋の教授なんかと出歩くようになり、もはや博士レベルです。下記はクモノスホコリらしいです。
粘菌は変化を遂げるので、この後、このような形に・・
もちろん、マクロカメラで撮影。肉眼ではほぼわかりません(涙)。
これはTさんから差し入れの粘菌の手作り標本。
どれが何の粘菌か、名前を見ながら勉強中。
私の仕事のパソコンまわりにある怪しげな物たち・・・・
まだまだキノコと言われる菌類?に関しては、勉強不足の寿庵オーナー。あんまり突っ込まれてもこまる!まだ理解できない世界。そしてTさんがはまっている粘菌といわれるものは、移動するという動物的な性質と胞子によって繁殖する植物的な性質をもあわせ持つ不思議なもの。菌類・・とはまた別のものらしいですね。あ~、わけわからん。ざっくり説明すれば、きのこはカビなどと同じ菌類、粘菌はアメーバ動物の一種・・とか?
森の再生や持続可能な森の営みにはきってもきれないキノコたち。
私の分かるレベルでの話ですが、菌類と言われるものたちが、倒木などを土に返すというサイクルを生み出している・・と言う話は一般的。もちろん、厳密には説明できないけど、キノコがあるから森が再生する。キノコたちがいなければ、木々は朽ちることなく堆積して、土を生み出すことができない。それを助けるのが菌類たち。
そして粘菌は森が蓄える地下水などを汚染している大腸菌群や木本類
や草本類の植物の病原菌なども餌にしているため、森や水の環境浄化に役立っているらしいのです。
こんなにマクロの世界のものが森や水の浄化をしてるなんてすごくないですか??感動するレベル。
ちょっと以前の私の写真を見ると、基本食べるキノコしか撮影してないし、食べるキノコに興味があった。でもいつの頃からか、興味が別の方向へいっているのは写真を見ても一目瞭然。下の写真はカレー粉ではなくススホコリ。
これはツノホコリ。
なんかわけわからないキノコや地衣類や粘菌の写真ばかり。まぁ、マクロレンズないんで、ほぼボケボケなんですけどね・・。
森に入って、粘菌や地衣類、そしてキノコをみていると、ナウシカを思い出す。地下室で胞子を飛ばしていたナウシカは、毒ガスを吐く腐海の森について研究していたなぁ・・。腐海の森は、汚染されている世界を浄化する為に存在していたということだったけど、まさに菌類や粘菌は、いま世界でいわれている持続可能な開発目標(SDGs)にも深くかかわっている気がしてならない・・・。
そう持続可能な開発目標。
キノコたちを知ることは、まさにSDGsの一つの提言である「陸の豊ゆたかさを守る」にあたるのでは?森の再生と水の浄化は、大山に住む、私たちにとってもしっかり取り組むべき事柄な気がしますね。
ということで、寿庵のきのこクラブは本日開催です~!
そして秋には2日間のキノコ合宿!
8月より受付開始ですのでしばしお待ちを!
【宿泊付イベント】11月13日(土)~14日(日)
キノコクエスト「キノコを知れば森がわかる」
あ~、もっともっと勉強しないと。興味があることに対してはじっくり勉強できる方なので、またそのうち菌類や粘菌について書き綴っていきたいですね。
寿庵のHPはこちらをクリック!
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