見出し画像

松江水郷祭

湖のあるまちに、腹の底から揺さぶられるような音と振動が響き渡る。
松江水郷祭の開幕である。

私は会場から少し離れた
湖の北側、住宅街の一画にある広場から見ることにした。
花火開始時刻に近づくにつれ、地元にお住まいの方だろうか、
奥の方からたくさんの家族連れやカップルが歩いて出てきた。
正式な?祭り会場付近では見かけた浴衣姿も
ここいらでは、ちらほら。
ビール片手に、キャンプ椅子に腰掛ける人々も。
着飾らずとも、ひょいっと歩いて出て来れる場所で
非日常だけど、日常の中にあるのが、いい。
どこもかしこも、まち全体が祭り会場だ。

45分間は、本当にあっというまで。
打ち上がる花火ひとつひとつに、
たくさんの人の想いや、職人さんの技なんかが込められているんだと思うと
一瞬たりとも目を離すことができなかった。

全ての花火が打ち上がり終わり、あたりは拍手に包まれる。
だんだん高まってきていたその場の一体感
緊張感のようなものもスッと解け
でも興奮は冷めやらぬまま、みんなそれぞれの家路につく。
祭りの後の、不思議な感覚。

ありがたいね。また観れてほんとに嬉しいね。
(初デートは7年前のゴビウス→松江水郷祭だった)
そう夫と話しながら、私たちも帰りの車に乗り込んだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?