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起業だ!そのまえに注意したい3つのこと

みなさん、こんにちは。
カイロスマーケティング株式会社というITベンチャーを10年前に創業しました、佐宗(さそう|@dsasoon)と申します。

ITベンチャー作って、いつの間にか10年も経っていました。売上も毎年急速に成長しながら、仲間も増えました。良い仲間と良いお客さまに恵まれました。

さて、もし、いま起業するならどうするかな…。そんなことを考えた週末。

これさえやればうまくいく。って、思いつきませんでした。代わりにこれを避けておけばある程度の失敗は避けられるかな、という点については整理できたので、記事にまとめてみました。


1.コモディティ株式会社で起業しない

起業、つまり会社立ち上げるなら、やっぱり製品(プロダクト)が重要です。コンサルティングなどの無形商材の事業を立ち上げるとしても、コンサルタントとして提供できる価値(=プロダクト)が重要であることは変わらないです。

お客さまが、「それ、欲しい」と言いたくなるようなプロダクトが起業には必要不可欠。起業がうまくいくかどうかは、ほぼこれが全て。プロダクトで差別化できないって、いわゆる「コモディティ」ですから、お客さまに自社のプロダクトを知ってもらうこと、価値を感じてもらうこと、が難しい。

コモディティなプロダクトを売るためには、自分のネットワークを活用して、コモディティなプロダクトを押し売ることになります。

最初の1年くらいは、自分のネットワークを使ってプロダクトをなんとか売れるわけですが、やっぱりコモディティ。リピート注文や自分のネットワーク以外での新規顧客獲得はほぼ皆無になるでしょう。


「うちは、1人でやっているので、大手と比べてコストを安くできるんです」


はさらに危険。コモディティなプロダクトの価格の安さを訴求したら、完全にレッドオーシャンになります。可能な限り価格は高く。そしてニッチな市場を目指すことが基本だと思っています。


2.社名と企業理念を関連づけたい

会社つくったら、よく社名の由来を聞かれます。いや、聞かれるようなユニークで社名の由来を聞きたくなるような会社名にしておくべきです。そして、その会社名に自社のミッション(企業理念)を紐づけておくのです。会社名を聞かれるたびに、自社の企業理念をプレゼンする機会が生まれます。

起業して間もない頃は、自社の企業理念に共感してプロダクトを買っていただくことがほとんどです。あまり差別化できてない、洗練されていないプロダクトが売れる理由は、創業者の想いに顧客が共感できるかどうか。

だからこそ、社名に企業理念を関連づけておく。コモディティ株式会社を立ち上げて、社名までコモディティにならないように注意しましょう。

あまりにもコモディティな社名だと、会社名で検索しても、自社ではない会社が検索の上位に表示されてしまいます。


3.ターゲット顧客に直接アプローチできますか?

プロダクトの形が見えてきたら、次にそのターゲットにアプローチする方法をじっくり検討しましょう。プロダクトが良くても、プロダクトが認知されないと売れ続けることはありません。

マーケティングの教科書でよく見るこの失敗例は、左利きの野球グローブ市場です。左利きのグローブのニーズは確かにあるのですが、左利きだけにリーチできる方法がありません。左利き向けの雑誌とかあればいいんですけどね。

結局、左利きの野球グローブを売るためには、右利きを含めた市場に広告宣伝などでアプローチするしかありません。結果として、右利きグローブよりも顧客獲得コストが上がってしまいます。

同じ顧客獲得コストなら、市場が大きい右利きグローブ市場を狙うべきです。


さいごに

まだまだ色々と思うことがありましたが、思い切って最も大事だと思う3つに絞り込んでみました。

プロダクト=コモディティ株式会社で、社名もコモディティ。そして、マスリーチしかできない顧客をターゲットにしたら、とても難しい企業になる。でも、現実としては、この3つを掛け合わせた起業も少なくないという印象です。

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