次男の苦難
新学期が始まって10日ほど経った。
このところ、小学一年生の次男はいろんな壁にぶちあたっている。
昨日の朝。歯磨きも顔洗いも終え、お熱も測って、あとは念願のゴロゴロタイムだったのに、読みたかった本(ゲームの攻略本)がお兄ちゃんとかぶった。
取り合いになって怒られたので、ジャンケンで決めることにしたら、負けた。
号泣。
負けて泣くぐらいなら、ジャンケンしなかったら良いのに‥
そもそも、先に長男が読んでいたのだ。
あまりに悔しくて泣き過ぎたあまり、朝から「い、息できへん‥」と言うので、見るに見かねて長男に一緒に読んであげるように言うと、「オレはさっきからそれでもいいと言ってるのに、○○(次男)が、一緒は嫌だ、自分一人で好きなページ読みたい とゴネている」と言う。
それはアカンやろ。
ジャンケン負けてるし。
パパにもママにもかばってもらえず、次男は、朝から私のトレーナーで涙をゴシゴシしてから登校した。
一昨日の晩は、野菜炒め食べていたら急に「!!」となり、舌を出してピョンコピョンコし出した。まるでジェリーに痛い目に合わされたトムみたいな動きになっている。辛い味付けではないし、火傷するほど熱かったわけでもない、舌でも噛んだ?と聞いてみると、ママが入れた辛いヤツのせいだと言う。どうやら生姜のカケラをもろにかじってしまったらしい。小さく刻んだはずなんだけど。ごめんね。しばらく悶えていたが、肉は最後まで食べていた。
昨日の夜。
ママ、独楽の紐巻いて、と持ってきた。
学校で、昔からある遊びにチャレンジしているらしい。○○ちゃんはな、折り紙の名人なんやけど、コマ廻しの名人でもあって、紐でピュッてして手に載せれるねん!と興奮気味に教えてくれる。
ま、オレは、下手くそなんやけどさ、と付け加える。
その言い方が何だかいじらしくて、練習しようか、と紐を巻いてあげた。
でも残念なことに、私もコマ廻しは下手くそなのである。同じく小学一年生の時、クラスメイトが次々に成功させる中、最後まで上手に回せなかった記憶がある。
ママが教えてあげられたらいいんやけど、ママも上手に出来へんから、後は○○ちゃんに教えてもらっておいで、と言って、紐だけ巻き付けてあげた。
やり方は分かってる!と言って、慎重に独楽を受け取った次男、最初の一投!
何と、奇跡的に廻った。
うわ!出来た‼︎ ママママママ動画撮って!撮って!
よし、じゃあ今度紐でピュッてやってみる!
奇跡は二度も起こらず、紐をかけると独楽は転がっていってしまった。そして、二投目、三投目。何度やっても独楽は廻ってくれず、変な方向へと飛んで行く。よくよく見ていると、二回に一回ぐらいは紐も一緒に飛んでいっている。
しばらく試していたが(その度私が紐を巻いていた)、独楽が真後ろに飛んでいったところで、もうめんどくさくなったのか練習を諦めた。
今朝もトライしていたが、さすがに朝は私が毎回紐を巻いている余裕がなく、自分で巻くと緩々なので余計に上手くいかないらしい。三回やってもう辞めた。
今日も帰ったら練習するのかな。
もうええわ、って言って諦めちゃうかな。
実はもう一個次男を困らせているものがあるのだ。
習い事のスイミングである。
元々幼稚園の課外教室で始めた水泳、卒園後も長男が続けていたので、次男の意志はあまり確認することなく、小学校入学してからも二人同じ時間帯にして通わせていた。(兄弟同じ時間に習い事行ってくれると、親としてはとても楽なんですよね←心の声)
一足先に上級クラスになった長男は、停滞期はあったものの、今はそこを抜けて、あと二つ級が上がれば次は選手育成コースというところまできたので、選手にはならず二つ合格したところで辞めるといっている。
中級コースの途中まで頑張ってきた次男は、平泳ぎで苦戦しているらしい。ついこないだ級が上がったところだから、壁はあって当たり前だと思うのだが、たまたま厳しい先生に当たって、「あたまをギュッてして怒られるから」行きたくないと言い出した。
実は彼がスイミング行き渋るのはこれが初めてではない。ただ、「めんどくさいから」「遊びたいから」の理由では休むのはダメと言って、渋々行けば行ったで、頑張って練習しているし、練習したら上達もするしで、その度何とか続けてきていた。
それがここへ来て、辞めたいという言葉に変わった。
先生怖いのは分かったけど、ここ辞めたって怖い先生は他所にだっていくらでもいるで。そのたんびに先生怖いからって辞めるんか?(パパ)
次男が上手になるために厳しく教えてくれてるんとちがう?先生嫌やから辞める んじゃなしに、次の級合格してから辞めるとかにしたら?(ママ)
辞めたってその時間オレはスイミング行くんやから、一人だけゲームしとくとか一人だけ遊んでるのはずるいわ。(長男)
彼の習い事なのだから、嫌なのに無理やり行かせるのは本意ではないが、親としては、行きたくないと聞いて、はいそうですかじゃあ明日から行かんでいいよ、とも言いにくい。
一時の気持ちでまた変わるんじゃないか、今の先生の指導にも慣れるんじゃないか、大人になってからもうちょっと続けといたら良かったって思うんじゃないか、と考えてしまう(そもそも今月のお月謝はもう払ってるし←心の声)。
次の土曜日にもまた行きたくないって言うんだろうな。
もうええわ、って言って辞めさせていいのかな。
でも、やるのは親じゃなく、次男だしなぁ。
もうすぐボーイズが下校してくる。
とりあえず、手伝ってと言われたら独楽の紐を巻いてあげよう。
そして一緒に練習しよう。
‥ところで、床に独楽は放置せんといてね。
踏んだら悲惨。
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