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作家紹介


今日は、劇作家さんを紹介しようと思います。



松永 恭昭謀氏。和歌山の劇作家・演出家さん。私がnoteで記事を読んだり、コメントをやりとりさせてもらっている中で、知っている限りでは、二人しか居ないnoteを始める前からのリアルな知り合いの方だ。



リアル知り合いの二人のうち一人は、私がnoteを書いている、と伝えたらアカウントを作って読んでくれるようになった友だちで、もう一人がこの松永氏。特にまだ何もコメントでやりとりもしていないし、私がリアル知り合いだと気づいているかどうかも定かではないけれど、以前記事に書いた、私が演劇をしていた当時、何度かお世話になっている人である。
まさかここで再会できるとは思わなかったのでとても嬉しい。

一般的に、演劇や舞台の活動経験がない人が、お芝居の「脚本」「戯曲」を読む、ということはあまりないと思う。あってシェイクスピア、井上ひさしぐらいだろうか。
演劇人口(やる側に限らず観る側も含めて)は、数多ある芸術・創作・娯楽活動の中では、どちらかと言うと人数が少ないジャンルなのではないか、と思う。音楽、好きですか?って聞かれて、あるいはコンサートやライブに行ったことありますか?って聞かれて、はいって答える人と、演劇、好きですか?舞台観に行ったことありますか?って聞かれてはいと答える人だったら、どう考えたって前者の方が多いですよね。

そんな、ただでさえ隅っこに追いやられがちな活動。一本公演打とうと思ったら、時間はかかるしお金はかかるし人手もいる。コスパタイパで言うなら全く効率の悪いジャンルだ。さらに経験を基に言うと、音楽やダンスのイベントに比べて内容が想像しにくいというか‥理解が得にくいというか‥お客さん呼びにくいというか‥。等々。なかなか大変なんです。

演劇って家の中で一人では出来ない(と私は思っている)、それこそが演劇の魅力にもなってる訳だけど、演出家、役者、裏方、観客…いろんな人たちが集って、さぁ公演をしようとなった時、まずど真ん中に必要になってくるもの。

それが脚本だと思う。

映画やドラマでもよくある。この監督だから面白いだろう、この役者が出てるから見てみたい。だけど見終わって、あれ?イマイチ思ってたほどじゃなかったなー、みたいな感じになること。ないですか?そういう時って、大抵脚本がちょっと‥っていうことがほとんどだと思うのだ。もちろん例外はあるけど。

作家の頭の中はどうなっているのだろう?と思うことがよくある。作家と言ってもいろんなタイプの人がいて、いろんな作風があるのだから、一括りにすることは出来ないのだが、時に常人に思いつかない飛躍をして、一つの完成した作品として表に出すには、普段どのような感性でもって、どのような思考をして日常を送ってるのだろう?と考えてしまう。あまりに普通なら、わざわざお金払って時間かけて見ようとは思わないし。だからと言ってあまりに素っ頓狂だったら見てる人を置いてけぼりにしてしまうし。
‥そして、さらに戯曲家は、それが板の上で役者が喋って動くことを前提として書いているわけで‥でもそれはまだ作家の頭の中でしか展開していない訳だ。そう言う意味では、交響曲か何かを書いている作曲家の頭の中に近いのかも知れない。座付作家でもない限り、きっと作品のほとんどは、上演されるという確約もないまま生み出される。
もちろん、演出家も、まだ紙の上にしかないものをイメージし、具体的に肉付けして形にしていく仕事だから、すごい感性やエネルギーや何かが必要なんだけれど、演出家だって、最初は脚本を元に動き始めると思うので。


前書きが長くなってしまった。
松永氏は、幾つもホンをnoteに上げているので、それぞれ長さも様々だし、読む人によっては好みが分かれる部分はあると思うのだが、
長編戯曲を、まず一本。

上演時、役者として関わることが出来て本当に良かったと、今でも強く思っている作品。
私が、元海草中学校・現K高校に通っていた時は知らなかった、嶋さんと言う人に出会わせてくれた作品である。



先ほどのはボリュームもだいぶあるので、短いものも一本。
これは見たのだったか、ワークショップで参加したのだったか。すぐ読めます。あなたの知っている、廃線間近の地方の駅を想像ながらお読みください。



あ、もちろん、松永氏の作品である無しに関係なく、基本的には、私が今まで参加してきた全ての公演に関わって良かったと思っている。
でも中には、読み返して、あ、今私はこれを読むほどの体力(肉体に限らず精神の)ないわ、と読む手が止まってしまうものもある。創作作品である以上、中には一般大衆向け的ではなかったり、大きく体力を削られるものもあります。それはそういうものだと思うので、予めご了承ください。


↓これなんかは、タイトルと読後感のギャップにきっとほーっとなると思う(あ、役者として出た訳ではありません。でも公演があったらぜひ観たい)。





↓演劇の特徴を語ってくれる一人芝居も一本貼っておきます。他に(同じ内容で)「声劇で美人になる方法」もありましたので、興味のある方は是非(これなら家の中で一人ででも、できるね)。




↓これも声劇だから舞台でなくても上演可だなぁ(戯曲台本版もありました)。


週末、興味のある人は、どうぞ脳内演劇体験を。

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