ことの葉 【睦月 ②/俳句】
大寒を過ぎて明るい通学路
着ぶくれし私と雀朝の道
子は兎 朝日背に受けひた走る
前回、初めてnoteで短歌を上げたので、その勢いで俳句も載せてみることにした。
ちょうど先日、長男が国語で「俳句に親しむ」の単元を勉強しており(グッドタイミング!)、へー、小3でこんなこと勉強するんだなぁと面白かったので、こちらも近々また記事にしてみようと思う。
元々、ダラダラと文章が長くなりがちな私。
短歌よりも更に文字数の少ない俳句は、状況を説明しようとしたらあっという間に文字数を越えてしまう。別に気持ちとか事情とか、全部全部言葉にする必要ないんだな、と割り切れば、少し楽に作れる気がする。
ただ、私は通勤時に、見たものや思いついたことを詠もうとしているせいか、季節の変化には敏感になるけれど、モチーフがいつも似たようなものになってしまう。
例えば、今回は三句とも全て「朝」で「道」。
一つ目の、「大寒を〜」だけは数年前のメモに残っていたもので、他の二つはこの1,2週間くらいで思いついたものだが、大体他も似たような感じ。あとは「子ども」とか。「空」とか。
他の方は何からヒントを得て、どういう時に詩作されるんだろう?
詩に限らず、他の方の文章を書くタイミングや、時間の確保の仕方も気になるけれど、ノートの書き方については、今別のところで別の企画が開催されているようなので、そっちで考えるとしよう。
文章を練るには、よく三上(馬上・枕上・厠上)と言うけれど、詩作はどうだろう。私の場合布団に入ると寝てしまうし、トイレに入っても言葉は浮かばない。
あと、ひらめいたものを書き留めたくても、寝る直前にはあまりスマホ触れない方がいいと思うし(触るけど)、トイレの中然り。同じスマホをいじれないなら、お風呂の方が詩作には向いている気がする。
その点馬上は(この場合はバスや電車に揺られている時)、程よい早さで景色が流れていき、適度に人を観察することもできて、ぼんやり何かを考えるのに向いている。思いついたらすぐスマホにメモすることができる。言葉を吟味したり、文章の推敲をしたりするのにも向いている気がする。
それは普段私が、空いてる鈍行を利用していることも関係しているだろう。雨の日の朝、特にバスは人でギュウギュウで、ポケットからスマホを出すのもはばかられるときもある(それはそれで一句詠めるかも知れないが)。
詩作の条件が、ぼんやりできること だとしたら、創作や芸術は究極にタイパが悪い分野だろう。
だから私はタイパという言葉が好きになれないのだと思う。
同じ馬上でも、車通勤だったら詩は作れないなぁ。ネタは浮かぶかも知れないが、5・7・5とか考えてたら事故を起こしてしまいそうだ。
ところで。馬に乗りながら詩って作れるんだろうか。
すごく馬の扱いの上手な人だったのか、
それとも広い広い中国の原野なら、可能なのか‥。
結局、歩いている時がいちばん良いのかも知れない。
車やバイクには気をつけて。
〜おまけ〜
○大寒を過ぎて明るい通学路
ほんの少しずつではあるけど、朝は明るく、そして夕方が遅くなってきた、気がする。それだけで元気が出る。
春遠からじ!(今文字打っていたら春唐辛子って変換された。何それ)
○着ぶくれし私と雀朝の道
最初は【雀】が季語なのかなと思っていたが、雀だけでは季語にならないらしく、まさかの【着膨れ】が季語らしい(ネット調べ)。語感が可愛いからふくら雀という言葉も好きなので(ふくら雀は冬の季語)どうしようか迷った結果、寒くて膨らんでるのはむしろ自分の方だと気がついた。
○子は兎 朝日背に受けひた走る
【兎】が冬の季語らしい。年賀状でたくさん見たので、入れられて良かった。うちのボーイズ(特に次男)もどこかピーターラビットみたいだし。
ここまできたら、せっかくなので川柳もがんばってみようかな。
#白熊俳句