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ことの葉 【文月/短歌】

いつまでも点かぬ花火を持ちてまつ
逆さに気づく夏の始まり

日傘持て歩く子どもよ
その傘で何を防ぐや陽射しの他に


コンクリに叩きつけられ力尽く
せみちょう蜻蛉とんぼ 皆よくやった


○いつまでも点かぬ花火を持ちてまつ
逆さに気づく夏の始まり

先日、友人のお家に呼んでもらった。夕飯の後我が家のボーイズとそのお家の娘さんとで、夏休み先取りのミニ花火大会。
「火、つかへん」「つかへん」を繰り返す子どもたち。どんどん短くなっていく花火。まさか不良品?
それ、持つとこ反対やん!
線香花火とか、たまにどっちか分からないやつ、あるよね。
ともあれ大人も子どもも楽しんだひと時だった。そしてきっともっと楽しいことは、
夏休みがまだこれからだということだ!


○日傘持て歩く子どもよ
その傘で何を防ぐや陽射しの他に

最近の暑さは本当に厳しい。以前はいくら熱帯夜でも、朝方になればひんやり澄んだ夏の空気を感じられたのに。夏の朝が好きだと思えたのに。
登下校は帽子必須。今年に入って急に、首に巻いて冷やすグッズ(ネッククーラー)を着けている子が増えた。ちらほら、日傘をさしている子も見かける。熱中症指数が高くなると、休憩中も外遊びはやめて教室で過ごしましょうと校内放送が入る。
自分を守るために、気をつけなければいけないこと、知っておかなくてはいけないこと、たくさんたくさんあるけれど‥子どもってそんなに沢山のことを頭に入れてはおけないよね。熱中症にゲリラ豪雨、不審者対策、Jアラート‥
ごめんね、お日さまの下で走り回るのは、もう少し待ってね。


○コンクリに叩きつけられ力尽く
せみちょう蜻蛉とんぼ 皆よくやった


今週のはじめ、初蝉を聴いた。
その二日後、駐輪場で力尽きているセミさんを一匹発見した。
儚い‥。
男の子は虫が好き!なイメージがあるけど、ボーイズはそこまで虫が得意ではない。ナウシカに憧れていた私は我が子を虫嫌いにしてはもったいないと思い、ダンゴムシやてんとう虫、カナブンを見つけては、教えてあげたり手に乗せてあげたりしてきたのに(その辺はまだ大丈夫なのだ)、夏休み、虫取りあみや虫かごを買ってほしい?と問うても、長男は「別に要らん」。次男にいたっては「オレ、セミ嫌い!だって見た目が気持ち悪いから。突然鳴いてびっくりするし!」と、触ろうともしない。
飼いたい!と言われたら大変だし、世話するのはおそらく私だろうから、それはそれで良いのだが、ひっくり返っちゃってるセミさえも「気持ち悪くてさわれない」と言われたら複雑。‥幼虫みたいに柔らかいのはママも苦手だけどさ。
彼らは頑張って、短い一生を全うしたんだよね。そう思いながら、せめて踏まれないように、土の部分に動かしておいた。



#旬短歌  に参加します!
後一週間。実は、俳句も川柳も用意しています(記事に整えてないだけで‥)。来週投稿予定。
あとボーイズが全然のってきてくれなくて、「えー、もう五七五はいいわ」とか言ってチルドレン部の活動してくれない‥うーん、言い過ぎたのかなぁ。難しい‥💦



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