【ツアレポ】民藝・柳宗悦が愛した「瀬戸本業窯」で瀬戸焼作陶体験ツアー
こんにちは、大ナゴヤツアーズです。
今回のツアーレポートは民藝運動で有名なバーナード・リーチも愛した瀬戸本業窯の「民藝・柳宗悦が愛した「瀬戸本業窯」で瀬戸焼作陶体験ツアー」です。
それでは2019年5月12日(日)に開催した時の様子を中心に、ちょっとだけお伝えしますよ。
小径の散歩から
ツアーは風情の残る小径の散歩からスタート。土留めに使われているのはなんと焼き物。専門の職人さんではなく、親方に言われて子どもたちがつくったのものなんだとか。焼き物にはいろいろな家紋が入っていて、その理由は一度焼くのに大変なコストがかかるため、いろんな窯元がいっぺんに焼いていたからなんだそうです。
途中で立ち寄った資料館では、先代の水野さんが偶然いらっしゃり瀬戸の焼き物産業の成り立ちや世界に与えた影響など詳しくお話いただきました。資料館の中は当時使用していたお風呂やトイレなどもあり、今見ても可愛らしいデザインについついシャッターを切ってしまいます。
登り窯とは
散歩を終えると、ちょうど登り窯の横に出てくるので、そのまま登り窯の中へ。もともと登り窯は部屋が分かれておらず、穴窯だったが、失敗したときのリスクを分散させるために、いまのように部屋がいくつもに分かれた形になったのだそうです。ちなみに窯の中のつるつるした場所は薪がたくさん投げ込まれた部分なんだそうですよ。
ちょっと休憩タイム
ここでちょっと休憩。
水野さんがお茶を点て、先代から伝わる抹茶椀で一服ずつ、おもてなししてくださりました。この日は30度を超える気温でしたが、日本家屋の中はとても涼しく、そんな中でいただくお抹茶は心身をとてもリラックスさせてくれました。
いざ作陶体験
本業窯では釉薬を半年ほどかけてつくった自然釉を使用しています。現在も自然釉を使用している窯はごくわずかの窯だけなんだとか。
工房内には乾燥中のものもたくさん置かれています。人の手でたくさんのお皿を同じようにつくれるのこそ職人技なんですね。
いよいよ抹茶茶碗づくり。
職人さんに一対一でサポートしてもらいながら、ろくろを使って形をつくっていきます。ちょっと油断すると形が歪んでしまったり、大きくなりすぎたり、なんとも難しい!「こんなかんじに修正してください」とお願いして完成!抹茶茶碗にしては小さい人はご飯茶碗にしてもいいですね…!
焼き物ランチ
最後は登り窯横にある「窯横カフェ」でランチ。いままで体験してきた瀬戸本業窯の民藝陶器で食べるお昼ごはんは格別!
「せともの」という言葉は知っていても本物の瀬戸焼を知らないことは多い昨今ですが、実際にその場を訪れ、目で見て、耳で聞き、肌で感じ、実際につくり、使用することで言葉だけだったことが、自分事になった気がしました。焼きあがって届くのが待ち遠しいですね。
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開催地:愛知県瀬戸市
ガイド:水野雄介さん / 瀬戸本業窯・八代目水野半次郎 後継
ガイドさんHP:瀬戸本業窯
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