ツアーで見つける! 夏が楽しくなるアイテム 〜天然成分の蚊取り線香からオリジナル日傘まで〜
暑い日が増え、そろそろ本格的に夏が近づいてきましたね。そこで今回は、「夏が楽しくなるアイテム」に出逢えるツアーをピックアップ! アウトドアで活躍するアイテムや、涼しく快適なアイテムなどをご紹介します。東海エリアのものづくりの魅力を体験しながら、お気に入りの一品を見つけてください。
傘の歴史は「日傘」がはじまりだった!?
「夏のおでかけには日傘が欠かせない!」という人も多いのでは。女性用に限らず、最近では男性用日傘の需要も増えている様子。日傘・雨傘ともに現代の日本では日常的に使われているアイテムですが、そもそも「傘」の歴史はいつから始まったのでしょうか?
調べてみると、その起源は遙か昔。実は、今から約4000年も前にあったのだとか。古代ギリシャでは、貴婦人たちが日除けの目的で従者に傘を持たせて歩いていたそうです。そう、世界では「雨傘」より先に「日傘」が誕生していたのですね。日傘は、貴婦人たちの権威の象徴にもなっていたようです。
日本では、飛鳥時代に中国から「和傘」が、江戸時代に初めて「洋傘」が入ってきたといわれています。
雨の日も日差しの強い日も、オシャレな傘をさすと少し気分が上がりますよね♪ ひとつお気に入りの傘を持っていると、暮らしをもっと楽しめそうです。
オリジナルの日傘作りに挑戦! あなたなら、どんなデザインにする?
せっかくなら、自分で日傘を作ってみるのはいかがですか?
東海道沿いで「絞り染め」の産地として栄えた有松地区。有松絞は伝統工芸として今も受け継がれ、繁盛した商家の街並みと共に歴史を今に伝えています。江戸時代から代々、絞り業を営む「竹田嘉兵衛商店」の竹田さんのもと、伝統的な絞り技法を教えてもらいながら自分だけのデザインをあしらった日傘を作りましょう!
まずは、図柄の参考資料を見ながら、自分の好きなデザインを考えます。巻き上げや菊花絞りなどの工程を体験後、染色工程を見学。染め上がるまでは、庄九郎カフェのランチコースを楽しんで。抜糸をして傘を開き、完成した図柄と対面する瞬間は感動的な体験です! そのまま当日持ち帰ることができるので、夏の有松を日傘をさして散歩してみてください。
蚊取り線香はなぜ渦巻き型なの?
日本の夏の風物詩でもある蚊取り線香。線香からゆっくり立ち上がる煙を眺めていると、心が落ち着きますよね。ところで、蚊取り線香はなぜ渦巻き型をしているのか知っていますか?
蚊取り線香を世界で初めて発明したのは、「金鳥」の商標で知られる大日本除虫菊の創業者・上山英一郎氏。明治23年、仏壇線香にヒントを得て棒状の蚊取り線香を開発しました。しかし、棒状では40分程度で燃えつきてしまい、さらには細くて折れやすく、殺虫効果を出すには2〜3本同時に焚かなくてはならないという欠点があったそうです。
「渦巻き型」のアイデアを思いついたのは、創業者夫人。とぐろを巻いた蛇を見たことがヒントになったのだとか。今ではスタンダートになったぐるぐるの形は、意外なところから生まれたのですね。
夏の虫除け対策! 「蚊取り線香」は手作りできる!?
愛知県津島市の「りんねしゃ」の大島さんと一緒に、除虫菊を主原料にした防虫線香「菊花線香」を作りませんか?
「除虫菊」は、見た目は白くて可憐な花。みなさんも気づかぬうちに目にしているかもしれません。正式には「シロバナムシヨケギク」と呼ばれるキク科の多年草で、セルビア共和国(旧ユーゴスラビア)で効用が発見されました。胚珠にピレトリンという殺虫成分を含み、現在も世界各地で殺虫剤の原料として栽培されています。
自社栽培している天然成分100%の除虫菊の粉末を使って、みんなで楽しみながらこねこね。自分で作った安心安全の蚊取り線香で、今年の夏を乗り切りましょう!
ダマスカスナイフってどんなナイフ?
キャンプなどのアウトドアを楽しむなら、一本はナイフを持っておきたいもの。これから夏に向けて新しく購入しようか検討している人もいるかもしれませんね。
ナイフにもさまざまな種類がありますが、大ナゴヤツアーズでは刃物のまち・関市で「ダマスカスナイフ」を作るツアーをご用意しています。ダマスカスナイフとはどんなナイフなのか? 聞き慣れない人もいると思いますので、簡単に解説します!
ダマスカスナイフとは、錆びにくく、鋭い切れ味と綺麗な木目状の模様が特徴のナイフ。鋼材としての起源はインド発祥のウーツ鋼ですが、シリアの首都・ダマスカスで刃物に加工していたことからダマスカス鋼の名が付けられました。
さまざまなシーンで使えるので、ぜひ刃物の本場のまちで手に入れてみてください!
世界で愛されるナイフメーカーの社長が、ナイフ作りを直接伝授!?
1947年創業、岐阜県関市のガーバー・サカイは、ポケットナイフやアウトドアナイフを中心に製造する国内トップメーカーです。職人の匠の技とハイテク機器の先端技術で生み出されるナイフは、世界にも認められています。
ツアーでは坂井社長にご案内いただきながら、世界にひとつだけのダマスカスナイフを作りましょう! 研磨、仕上げまでみなさんの手で。
夏こそウール! 年中使えるウールの魅力って?
ウール、コットン、麻、シルクなどの素材で昔から生地づくりを行っている、日本一の毛織物産地「尾州」。特に、独自の技術で生産される美しいウール生地は、尾州を代表する毛織物です。
ウールと聞くと、ニットやマフラーなどの冬物をイメージする人も多いかもしれません。しかし実は、ウールは夏にこそ快適な素材であることをご存知でしょうか?
ウールは、吸湿性・発散性を持つ繊維。水分をたっぷり吸湿し、素早く発散するため、汗をかいてもサラッとした着心地が持続します。また、汗臭くなりにくいのも特徴。登山でも、夏・冬限らずウール服を肌に直接着用することが推奨されています。
この夏、あなたはどんな尾州生地を履いて過ごす?
さらりと涼しい尾州生地の服を、セミオーダーで作ってみませんか?
尾州の素晴らしさをもっと広げたいと尾州の繊維企業の若手社員で結成した「尾州のカレント」のオリジナル商品、『びしゅうのズボン&スカート』。ウールやデニムなどの尾州生地5種類から好きな生地を選び(追加料金で生地変更も可能)、採寸をして自分だけの一着をオーダーしましょう。
ツアーの最初には、紡績や製織などを行う複数の会社が同じ建物内にある「木玉毛織工場」の見学も。尾州の糸づくりや生地づくりについて教えてもらえますよ。
今回は、7月開催の「夏が楽しくなるアイテム」を見つけられるツアーをご紹介しました。
ほかにも、「御懐石志ら玉」盛夏のお茶懐石ツアーやさっぱり美味しい「豆腐処くすむら」満喫ツアーなど、季節感あふれるツアーをそろえてお待ちしています。ぜひ、大ナゴヤツアーズでこの夏の思い出を作ってください!
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