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たのしい

自分の感情がわからなくなる時がある。

人を扱う仕事だから、なおさら見失うときがある。

「学ぶは真似ぶ」という言葉をどこからか仕入れたので、実践してみようと。先ずは、一年かけてゆっくり野球を見てみた。今までスポーツはやるもので、観るものという認識がなく、どうしたものかと思い、野球好きの方に聞いて「まずは雰囲気を楽しめばいい」と言われたので、そうしてみた。

雰囲気を楽しむって、どうしよう?雰囲気って場所だよな?ってことは、野球場に行けばいいのかも?と、ひとまず、試合はやってないけど、野球場に足を運んでその空間を感じることにした。写真を撮ったり、周りを散策してみたり。それから、HPを見て年間のスケジュールなんかも確認、チケットってどう取るんだろう?とか、スマホでチケットレスってなんだ?とか。

試合のルールも、球種も沢山あって、どうしたものかと思い。とりあえず、小学生が見るような本を立ち読み。なんだか聞いたことあるぞ?シンカーってなんだ?変化球って?指がこう。。とかなんとか言いながら、自宅で投球の真似をして、なんとなく納得。

実際に球場に足を運ぶ。席がなんだかわからない。スタッフのお兄さんに聞いてみたが全く逆の場所を説明され、たどり着けなったが、そういうものなのか?と思いながら、なんとか自席付近へ。ただ、この階段場の席がわかならない。さて、どうしたものか。思い切って、近くの男性に「すいません、野球場に初めて来たのでわからないのですが、この席ってどこですか?」と聞いてみる。こういうこと一つとっても、初心者にはなんとも心細い状況なのだが、どうにかこうにか席にたどり着いた。

初めて観る野球は、言われた通り「とても楽しい雰囲気」だった。双眼鏡をもって、コーラ買って、寒さ対策して。そんなちょっとしたことが非常に新鮮で、周りが選手の一挙手一投足に反応して応援したり、文句言ったり。こういうのも含めて雰囲気っていうのか~なんてぼんやりと感じていた。

それからは、なんとなく身近に感じるようになった野球をTVで観たり、また観戦したり。実際に試合に出ていた選手の名前を覚えたり。そんなことを繰り返していたら、段々と色んな事が見えてきた。

「あ。自分、今、楽しいんだな」って。思えた。

興味関心が強まると、持ち前の過集中で、短期間で突き詰めたくなるのだけど、ゆっくり時間をかけてちょっとづつ楽しむことが少しわかった。

どうしても、仕事に係わることや、実際に自分に起きている目の前のコトだけで感情が乱高下してしまうのだけど、そういうのは少々疲れてしまうし、生きてるとどうしたって刺激が入る。それは悪いことでもないけれど、どうしても振り回されてしまう自分が嫌でしかたなかった。

仕事や日常のストレスや不安は、どうしたって溜まるけれど、それを愚痴や他人との時間の共有以外で溶かす方法はないものか?

行動と、楽しみがどうやったらくっつくのか?自分の時間とか、雰囲気を楽しむってなんだ?それが出来るようになれば、自立自律できるのかな?

なんて、バカバカしいことを考えながら、一年。やってみて、行動した結果。



野球。楽しい。来年が楽しみ。まるで小学生。


自分のシンプルな感情にもう一度会えました。笑



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