ずっとイカレてる: Still Crazy After All These Years (拙訳)
自分の 59歳の誕生日である今年 9月11 日に note に新規登録し、これまで 2001年の 911 アメリカ同時多発テロ、パレスチナ/イスラエル問題に絡んでのボブ・ディラン批判、そして 36年前の1983年秋にパレスチナとイスラエルを旅した時のことなどを題材に投稿、そして前回はやや趣向を変えて「豊かとか貧しいとか幸せとか不幸とかについて」と題した投稿をしました。今日が 11本目の投稿です。
今回の投稿、前回の流れと言えるかどうか、前回の投稿の最後で、Paul Simon の 1975年のアルバム Still Crazy After All These Years に収められている I Do It For Your Love という曲を紹介したわけですが、今日は、そのアルバムのタイトル曲 Still Crazy After All These Years の歌詞を今から12年前、2007年1月27日に翻訳してみたことがあるので、それをここに掲載したいと思います。
曲は、この名曲です(もちろん Paul Simon の作詞作曲によるもの)。
以下、オリジナルの歌詞と拙訳です。
Still Crazy After All These Years ずっとイカレてる
*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。英語歌詞・原詞は公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.1 加筆/削除/編集)。
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昨日の夜、街で思いがけず彼女を見かけた
とても嬉しそうに見えて、僕も微笑みを返した
それから、昔の思い出を話しながら
しこたまビールを飲んだってわけ
今でもイカレてる
ずっとイカレたままさ
僕は付き合いのいい方じゃない
案外、慣れ親しんだやり方から離れられないかな?
ラブソングに騙されるほどピュアでもないし
・・・ 耳元で囁くようなラブソングにはね
だけどイカレたままだ
僕は今も君に夢中だよ
明け方の4時
くたびれて、あくびをしながら
僕の人生なんて消えてしまえばいいって思う
心配なんてするもんか
なんで僕がしなくちゃいけない?
どうせいつかはみんな消えてなくなるのさ
僕はいま窓際に座って
外を走る車を眺めてる
ある晴れた日、僕も誰かを傷つけるだろうか
だけど罪に問われたりしないさ
陪審員達だって僕と同じじゃないか
今もイカレてるのさ … イカレてる … イカレてる
みんなずっとイカレてるんだ
♫ ♫ ♫
この歌の歌詞は平易な単語が多く使われている方だろうと思いますが、それでももちろん(私の英語力は完璧からほど遠いのです)、一部の単語は意味をよく確認するために、辞書を引き引き(何度も確かめてみた感じ、笑)、訳しました。しかし、そのうえで、これはけっこう意訳です。
それにしても、昔の彼女に会って、今もイカレてるって、それが最後には何か、みんなイカレてるように読めてくる、Paul Simon の詞、詩と書いてもいいでしょう。彼はそれを 35歳ぐらいで書きました。私はその歌を、15歳ぐらいの時に聴きました。その詩を、知りました。歌詞を訳してみたときの私は 46歳。今はもう 59歳。確かこの歌、そしてこの歌が収録されたアルバムは、邦題を「時の流れに」と言っていたはず。さて、時は流れるものなのかな。
Still Crazy After All These Years の歌詞は、どっか、「投げやり」に見えて、その実、そうではないんだと受け取っています。これもリスナーそれぞれの聴き方の「すきずき」ですね。
“It's all gonna fade” にすら、私は前向きな気持ちがちゃんと含意されていると受け取りたいのです。「前向き」っていうのは些か大袈裟な物言いかもしれませんが、たぶん、それでも私はイカレてて、それでも私は生きていて、だから前を向いてるんだと思う ・・・というような解釈をしつつ、15歳で初めて聴いたその時から、アルバムそのものとともに大好きな歌。メロディも詩も、珠玉の一品です。
上記の翻訳詞は、2001年夏に「完成までたったの 3日間 ゼロからのホームページ作り」(成美堂出版)という本を買って html を独学し、「3日間」ならぬ 5日間ほどで立ち上げたホームページ上に掲載してあります。その後も仕様を変えていないので、ホームページ自体は旧態依然とした体裁のものです。
拙訳の URL: http://dailyrock.konjiki.jp/utascy.html
今となってはかなり古めかしい感じの自前のホームページを立ち上げた 2001年から、わりと沢山の英語の歌の歌詞を翻訳してきました。今後また、この note のマイページ上で、他の歌の歌詞の拙訳を掲載したり、なぜそんなことをやりだしたのか、等々、いずれ書いてみたいと思っています。
なお、2004年10月11日、44歳の時、中3 だった15歳の時にアルバムを買って聴いて以来、大のお気に入りのアルバムの一つ、Still Carzy After All These Years の感想文のような「ライナーノーツ」もどきを書きました。
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