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クラッシュを聴いて思い出したのはピストルズではなくて 〜 ポリス

昨日の note で, 38年前の昨日 1983年6月16日にいた当時の西ドイツ, ハイデルベルクで「サンディニスタ民族解放戦線」のニカラグアへのアメリカ合州国の介入に反対する若者たちの運動を見たことを書き, それで音楽好き, というかロック好きには自然な流れで, クラッシュの1980年のアルバム「サンディニスタ!」を取り上げた。

もともと取り立てて クラッシュ のファンというわけでもなかったのだが, かなり久しぶりに彼らの音楽を聴いてあらためて結構(かなり, と言ってもいいけれど)いいねと思いつつ, それで "Sandinista!" 収録曲以外の クラッシュ の曲も聴いているうちに, なんとなく ポリス を聴きたくなった。

クラッシュ というのはジャンルを言うならまぁ普通, ブリティッシュ・パンクということになるだろうし, 同時期のイギリスのパンクと言えば セックス・ピストルズ, でも クラッシュ を聴いていて ピストルズ の名前は思い出してもその音楽を聴きたくなる, ということはない。これはまぁ自然かもしれない。両方ともそれほど聴き込んだバンドではないけれど, 大括りで共にパンクと呼んでも, それぞれそのパンクのムードはだいぶ違うし, 音楽の質もかなり違うだろう。

クラッシュ を聴いていて思い浮かんだのは, そしてやはり久しぶりに聴きたくなったのは, 同じくイギリスのバンドではあるが, パンクの範疇を超えた, 少なくともパンクとは呼ばれなかった ポリス の方。それも後期ではなく, 初期の ポリス, とりわけ 2枚目のアルバム「白いレガッタ」, "Reggatta de Blanc" ♫

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クラッシュ の音からの連想で「久しぶりに ポリス」に至ったのは, やっぱりクラッシュ という「パンク・バンド」というラベルを貼られているバンドが実際のところそう荒くれの音ではなかったし, 曲作りの中に相当にレゲエを取り入れたりしていた, そんな面を持ち合わせていたバンドだったから, ということがあるんだと思う。

クラッシュのジョー・ストラマーが「パンクはスタイルじゃなくて姿勢だ」と語っていた, というのを何かで読んだことがある。「姿勢」というのはたぶん, 英語では "attitude" と言ったのかな。よいとかわるいとかの問題ではなく, とにかく彼もしくは彼らにはそういう考えがあったから, クラッシュの音楽はより豊穣なものになったのかもしれない。

クラッシュは昨日, 聴いてたんだ。また聴いてもいいけれど, 今日の note は, 昨日クラッシュを聴いていて, ポリス が聴きたくなったという話だった ♫

Message in a Bottle 〜 from The Police's second album "Reggatta de Blanc" released in October 1979

歌詞が流れるヴィデオなので, 一緒に歌いたい時に便利 ♫ この曲, サウンドとしてもいいし, 歌詞の物語性, ドラマ性もいい。

Reggatta de Blanc は 1979年10月にリリースされたアルバム。大学に入学して半年経った頃だった。ポリスはバンド結成が 1977年, ピストルズが 1975年, クラッシュが 1976年なので, それほど変わらない。ほんの少し遅れて世に出た, という程度の違いだが, 音楽性はかなり異なると言えるだろう。ジャンル分けにはあまり興味が湧かないが, 少なくともデビューの頃はニュー・ウェイヴのバンドといったラベリングがされていたように記憶している。

デビュー・アルバム "Outlandos d'Amour" は 1978年11月リリースで, これは高校3年の11月というわけで, 一応は大学受験も近づいて何となく慌しい気分の時期, リアルタイムで動きをフォローできていなかったのではと思うけれど, 聴いたのはいつだったか, そこそこヒットした収録曲の Roxanne はけっこうクールな曲だなという印象を持っていた(因みに Roxanne は先行シングルとして 1978年4月リリース)。

そういや Roxanne は娼婦について, というか Roxanne という名の娼婦に恋をした男が歌っている, そんな歌詞の歌。少し前, 2021年6月6日の note に, 1983年6月6日にフランス・パリ最大の「娼婦街」サンドニ通りをぶらっと歩いてみた話を書いて, その時に「娼婦」が歌詞の中などで歌われている曲として ドゥービー・ブラザーズ の "South City Midnight Lady", ディープ・パープル の "Strange Kind of Woman", サイモンとガーファンクル の "Blessed" や "The Boxer", そして 憂歌団 の「ジェリー・ロール・ベイカー・ブルース」などを取り上げたけれど, そういう意味では Roxanne もそうだった(まぁその種の曲はけっこう多いだろうけど)。

Roxanne, 歌詞はさして深い中身のものという感じではないけれど(扱ってることは浅くはないけれど, 表現がシンプルという意味で), 曲としてよく出来てると思う。

さてさて, セカンド・アルバム "Reggatta de Blanc" に戻ろう。次はそのタイトル曲。これは最初にピックアップした, アルバムのオープニング・トラック "Message in a Bottle" の次に収められたタイトル・トラック。

声は入ってるんだけど, こういうのってインストゥルメンタル扱いになるのか, なるんだね, この曲は 1981年のグラミー賞最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス受賞曲。

次, 4曲目, いってみよう, "Bring On the Night"

夜空を眺めるムードが出て来たところで, 次は LP の B面の 1曲目 "Walking on the Moon" を。

ではでは, 月の上を歩いて気持ちよくなった後は, この続きはまたもしかしたら(笑), いずれかの他の日に, ということで今日の note の終わりは, ポリス "Reggatta de Blanc" 収録, LP/B面 2曲目の,

"On Any Other Day" ♫

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.1 加筆/削除/編集)。

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