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刑事処罰年齢、最近まで8歳以上が対象

つい最近

スコットランドで、刑事処罰の対象年齢を12歳以上に引き上げる法律が施行された。

それ以前はなんと8歳から処罰の対象となっていた。これは欧州地域で最低、世界的に見ても最も若い年齢の一つだったという。

流石に8歳で、刑事責任を問うとは。

対象年齢が高いのも問題だとは思うけど、これは低すぎると思う。

この改正法案がスコットランド議会で可決されたのは今年5月。半年の期間を経て、施行された。(全会一致での可決だったという)

法制定に至る諮問会議でも検察や専門家、被害者家族など95%がこれを支持していた。

改正に至った背景には、先にも述べたみたいに刑事処罰の対象年齢の低さがかねて物議を醸していたことがある。子供ならではの純粋無垢な行動の結果、実はそれが犯罪行為となってしまうことで、残りの人生において犯罪者の汚名を着せられるべきではない、との声も上がっていたという。

同法施行前のスコットランドでは、8〜11歳の小学生の犯罪行為は、子供の犯罪行為についてのヒアリングや法的決定を行う「チルドレンズ・パネル」に照会がなされ、場合によっては前科がつくこともあった。


(サイトを見る限り、ボランティアグループのようだが、それに任せちゃって良いのかという一抹の不安もあるが、もしかしたらちゃんとした公的機関なのかも。)

しかし、12歳未満の子供が起訴されたことは2011年以降はなく、従来の法律は形骸化していたもよう。


今回の年齢引き上げは、7歳から8歳に変更された1933年以降で初めて。法改正により、12歳未満は犯罪への責任能力がないとみなされ、刑事責任が問われなくなる。

活動家や運動家はさらなる引き上げを求めており、これに対して政府は向こう3年に今回の改正の見直しを実施する方針。

私は、12歳が無難だと思うけどなあ。これより上だと、確実に善悪の区別はついていると思うのだけど。中学生でしょ、わかるんじゃないかな。

(欧州連合基準では12歳と定められている)

ちなみにスコットランド以外の英国(イングランド、ウェールズ、北アイルランド)では、10歳から刑事処罰が適用される。

ここから見てもわかるように、スコットランドではある程度独自の法律制定の権限がある。教育や福祉など、市民の生活により近いものが対象。(英国で法律を勉強していた時にすごくややこしかったのがイングランド法とスコットランド法でのさばき方、判決に至る理由が異なること、適用の範囲とか)

欧州では、

ポルトガルやリトアニア、ルクセンブルクなどは16歳に設定している。


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