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香港、日常とデモが隣合わせ(1)

投稿がご無沙汰しておりました。お久しぶりです。

クリスマス休暇を使い、24〜30日で香港へ行ってきました。この地は私が幼い頃に住んでいた場所で、大学生になってからは年1ペースで行っていました。

英国に来てからはどうしても日本に帰るのを優先してしまい、香港への足が遠のいてしまっていましたが、およそ3年ぶりに戻ってくることができました。


周りからはもちろん止められましたよね、そりゃ。

逃亡犯条例改正案反対に端を発した香港のデモ活動は6カ月を越えました。英国から返還されて以来、最長だそうです。

メディアでは連日のようにデモ隊と警察が衝突。催涙弾や唐辛子スプレーが噴射されるほか、警察による発砲で負傷者が出た、などと報じられていました。香港理工大学はデモが最もひどかったエリアの一つで、警察(政治的な力)がこうした神聖な教育の場に踏み入るのは暗黙の了解で御法度とされていたため、香港全土で批判の声が上がっていたそうです。

写真や映像などでどんどんボロボロになって行く様子を見て心が痛みました。駅は壊され、ショッピングモールなどは営業が妨害され、街中には落書きがされ、、、。

小さなおかゆさんを営んでいるおじいちゃんやおばあちゃんは大丈夫なのだろうか。よく行っていたあの焼きガチョウの美味しいお店はまだやっているだろうか。

ドキドキしながら香港へ向かいました。


空港に降り立つと、デモが起こっているんだという物々しい雰囲気は一切感じられません。強いていうならがらがら。

訪れる人は少ないのでしょう。。

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クリスマスツリーも飾られ、子供たちは満面の笑みでポーズをとり、それを親が撮影する。平和な日常が流れていました。

バスで市中心部に向かいます

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ちらほらと落書きが。

でも市民はいつも通りの日常を過ごしている様子。

地方選で民主派が圧勝して以来、デモの動きは沈静化しており、今はクリスマス・年末年始ということもあり、一時的に落ち着いているだけなのかもしれません。

いわゆる嵐の前の静けさ。

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油麻地付近もデモが繰り広げられた場所。駅には落書きやビラが残っていますが、いまでは多くの人が普通に暮らし、通常が流れています。

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ここは九龍城。地元民で溢れ、小さな小さなお店が軒を連ねています。

しかしクリスマスイブとクリスマスの日には尖沙咀や繁華街のショッピングモールなどでデモが発生しました。平穏な日常が流れる一方で、その隣では民主化を求める若者が命を張って行動を取っています。

私は運良く、デモに巻き込まれることも、見ることもなかったですが、同じ日にニュースを見ていると、いまこの瞬間に戦っている人たちがいるんだ、声をあげている人がいるんだ、となんとも言えない気持ちになりました。


2へ続く

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