見出し画像

シドニーのゲイパレードに乗り切れないオカマ【オーストラリア旅行記】#11


シドニー到着!
シドニー空港についた。うわーーついに都会に来たぞ〜〜。免税店やいろんなブランドショップがこぞってレインボーのディスプレイになっている。

そうなんです、来週末の2/29は世界で有数のゲイイベント、「Mardi Gras」なんです!
結構派手ねーシドニー。まあそれもそのはず、Mardi Gras目当てにいろんな国からそこそこ人が集まるはずなので(50万人!)、ブランドとしては年間の中でも一大セールスチャンスというわけですね。

Googleで調べると、友達の住んでいるボンダイビーチの近くまでバスが出ているのでそれに乗る。
地下鉄でもいけたけど、バスにした。いろんな道をくねくね、街の様子を観察するのが楽しいし、街の雰囲気や土地勘を養うためにも、バスは結構好き。東京でもわりとバス移動するタイプ。地下鉄だと殺風景で。渋谷〜新宿とかいつもバス使ってたしね。
都会なだけあっていろんな人種がいるなあ。特にこのバスは自分も含めアジア系が多い。
終点のBondi Junctionにつく。ちょっとした繁華街のようになっていて、レインボーのディスプレイが施されたデパートにある、アップルストアがどーんと目に入る。よくみるとほとんどのお店がレイボーフラッグをかかげている。

画像1

画像2


久しぶりの再会
友達も仕事終わったばかりなようなので、の家までもうバスで行っちゃうねー!ということでバスを乗り換え友達の家まで行った。
久しぶりの再会。ちょっとどうよ〜〜〜〜!ってそっから話題もあっちゃこっちゃいきながらお互いの近況だの、ちょっとコロナやばくなーい?とか、なんなのこの家素敵〜とかネバーエンディング。
子供も降りてきて久しぶりに挨拶。前回会ったときはまだ小学生の小さい子だったのが、今や高校生!!ひい〜〜〜!


彼女とは若かりし頃、外国人コミュニティの中でよく遊んだメンツ。自分もDJやってたりしてたから、そういうつながり。前回あったときから5年以上は経ってたと思う。子供たちはさらにもっと前で10年くらい前。
ちなみにその10年くらい前に会ったときは、彼女があるバンドのメンバーと付き合っていて、彼らがフジロックで来日した時に、一緒に行動したりした。バンドのホテルで雑魚寝したり、帰りのツアーバスのせてもらったり、そのまんま渋谷のしょんべん横丁連れてったり、iphone水没させたのはいい思い出ですw


ゲイの祭典 MARDI GRAS

何日か過ごしたあと、いよいよオーストラリア最大の祭典といっても過言ではない、お祭りMardi Grasの週末に。
何故それがゲイの祭典なんだ!
という感じですが、世界中から50万人も人が訪れっつうんだから、すごい!

自分も東京の初めてのやつとかはドヤ顔で参加してたり、その後もお仕事手伝ったりもしたこともありますが、今はそっちの方はとんとご無沙汰です。でもいま一生懸命頑張ってくれてる人たちがいっぱいいて、その一部は有名になったりもしていて、時代も変わったなーとつくづく思います。


過去には、ニューヨークのゲイプライドを2回ほどみたことがあるけど、東京もニューヨークもパレードは昼なんですよね。だからてっきりシドニーも昼やるんだと思っていた。
そしたら、数日前から、道路閉鎖の予告がそこここに。でも夕方からなのねん。
あれ?っと思って聞いたらなんと5時くらいからだよ〜と。
えーびっくり。

そして当日。
バスでセンターまで向かったのだが、もういつものバスが満員状態。しかも若い高校生くらいの男女がレインボーないでたちでパーティ状態。
女の子はオッパイ見えそうなくらいのビキニ着てるうえ、ベロンベロンに酔っている。
男の子たちもレインボウ柄のチュチュきたり、レギンス履いてたり
割と俺が女装する時とちょっと方向性が近いwww 

いわゆる「汚め女装」ってやつですね。
(女装してDJしたりしてたの。。。)

でも身のこなしとか喋り方から察するに、ゲイではない感じ。おそらく単純にパレードに遊び行くだけなんだと思うんだけど、こんなに若い子たちが、「プチドラッグクイーン」になって街に繰り出す光景というのは、ちょっと感動してしまった。この子たちのとって今のLGBTQは

ゲイ(LGBTQ)ってラブでアッパーで最高じゃね?

って思ってくれているということだと。
彼らが、だっさださなレギンス履いて、顔にレインボウのペインティングしてくれるだけで、うちらオカマも救われるの。ありがとね。

バスから地下鉄に乗り換えた時に静かな車両に行ったんだけど、さっきの奴らがまんまと俺のいる2階席(シドニーの地下鉄は2階建車両あり)にきやがった!もう車中はさっきのラリってる女の子が、半チチだしながらいよいよぶっ倒れそうで、まともな友達に「ママに電話しなさいよ!」ってずっと言われてた。周辺の一般客もさすがに目をひそめていた。

突如、男子たちが何かの歌を合唱し始める。なんか威勢のいい感じだからサッカーとかで勝った時に歌うような感じのグルーブ感。w
さすがにこのくらいになるとちょっと、やだな〜移動しようかな〜と思ってたら、いきなり男子の一人が俺の隣に来て「I’m sorry,sir」とちゃんと「サー」つけて謝ってきた。
まあじゃあいっか、ということで無事会場駅につく。

パレード自体は、もうお祭り騒ぎ!!
全然写真撮ってない!!
フロートもあんまよく見えなかった!
でも雰囲気はわかったよ!

唯一見れたのがカンタスエアラインのフロートで、カンタスの従業員がフロートを形成してます。中には女装して踊る人もいるし、男装する女性もいる。みんなカンタスの社員。本当はこういうのをじっくり見たかったんだけど、夜ってこともあってもっとウェイウェイな感じでした。

画像3

画像5

画像6

そしてオーストラリアのゲイの象徴のひとつが、「スピード」!!
いわゆる、昔ながらの競泳パンツですね。
これ、日本のゲイにも一定の支持を得られていて、最近は日本だけではなく東南アジアも含めて、水着=スピード(競パン)というカルチャーがあったりします。
ヨーロッパやアメリカではちょっとノスタルジックなアイテムみたいな見られ方ですが、こっちでは絶大な人気誇ってますねw
以前、シンガポール人の男の子といい感じになった時に、いきなりスピードに着替えられて、「え、なんで?」みたいに反応して白けさせたことがあります。
男女でいうところの、エロ下着みたいな立ち位置なんでしょうかね。


本当はもうちょっと社会的に貢献してる人たちのグループ(より真面目な団体)を観察したかった。もちろんお祭り騒ぎも大好きだけど、真面目に暮らしてる人たちがどう世間にアピールしてるのか、というのがやっぱりゲイ先進国なオーストラリアとして気になる。
自分もカミングアウトできてるのは結局クリエイティブ系の仕事しているから、当然理解のある人も多かったけど、もっと堅い業界や地方なんかでは全然境遇も変わってくるはずなので、そっちが気になる今日この頃。

画像4


シドニーはお酒のルールが厳しくなって、パレード見ながら飲むことはできなさそうだったからゲイバーに入ってみる。まあ当然大盛り上がり。
コロナ結構やばいのに大丈夫かな。しかもやっぱアジア人を見る目とかちょっと気になるな。と思いつつも何軒かバーとクラブを梯子した。もちろん一人でね。
一軒、マッチングナンバー的な企画やってる店があった。


これ、日本でも昔はゲイのイベントで必ずあったんだけど、お店に入る時に番号札を渡されて、それを見えるように胸に貼ったり首からぶら下げる。
それで飲んだり踊ったりしてるうちに、気に入った子の番号をお店側に伝えると、お店のディスプレイにその番号が表示されて「あんた、お呼びよ〜」となって、二人がお知り合いになれる、という企画。
自分は「家畜じゃないんだから!」とかツッパっちゃって、その企画にはほぼ参加しませんでした。そのザマが今。
寂しい老後じゃよ〜〜〜〜。


結局、そんなに遅くなる前に帰った。
あとでニュース見たらそのお店で俺が帰ったあとサムスミスがお忍びでライブやったらしい。
ゲイパレードのパーティでサムスミスかあ。

昔だったら、もっと破天荒な展開できてたんだけど、
すっかりオヤジになってしまった。。。
つまらんレポートですみません。

画像7

画像8

ちなみに、去年はボンダイビーチでDrag Race in Bondiというイベントがあって
女装したドラッグクイーンがビーチバレー・ビーチフラッグとかをやるというイベントもあったらしい。もちろんヒール履いたままでね。2020はやらなかったみたいで。

本当はそれが1番みたかった!!!


つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?