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【睡眠の謎!?】思春期の夜ふかしと朝寝坊

こんにちは。

看護学生の たくみです。

今日は、誰もが経験のある、【思春期の夜ふかしと朝寝坊】について、面白い研究、本があったのでお話ししたいと思います。

○生物学的には当然のこと

みなさん、思春期の頃、お母さんに

「早く寝なさい」「何時まで寝てるの!」「早く起きなさい」と言われた経験ありませんか?

正直、中学生や高校生のモーニングルーティンみたいになってますよね笑

しかし、

思春期の子供が夜更かしをして朝寝坊をするのは実は生物学的に当然のことだということがわかっているそうです。


その理由は、

①概日リズムが変化すること
②学校の始まる時間が早すぎること

この2つが挙げられます。

皆さんもご経験があると思いますが、

まだ、小さい時、夜遅くまで起きていたいと思っていても気づけばソファーやマットの上で寝ていて、親にベッドまで運んでもらったという経験がある人は多いのではないでしょうか?

実はこれは、ただ単に睡眠を必要としているから眠くなるのではなく、

小さな子どもは、概日リズムのスケジュールが大人よりも早いからだと言われています。

概日リズム
約25時間周期で変動する生理現象で、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在している。一般的に体内時計とも言われる。


そのため、大人よりも早く眠くなり、早く目が覚める。これが、小さい子どもの睡眠の特徴らしいのです。


それでは、10代の思春期はどうでしょうか。

思春期の頃は、この概日リズムに変化が起きると言われています。


9歳(小さい頃)の概日リズムであれば、

午後9時には眠くなります。
これは、メラトニンというホルモンの分泌量がこの時間になると一気に増えるためです。

メラトニン
体内時計に働きかけることで、覚醒と睡眠を切り替えて、自然自然な眠りを誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼
ばれている。


しかし、この子供が16歳になると、午後9時になってもメラトニンの分泌量は増えないため眠くなりません。
これは、概日リズムが、一気に進み変化したからです。

そして、午後10時から11時になると、今度は、両親が眠くなります。

しかし、16歳の子どもはまだまだ元気で、10代の子どもが眠くなるのはそれ以降の数時間後になるのです。

だから、朝起きるのも当然両親より後になるはずですよね。

しかし、これに対して、よくご両親は腹を立て怒ります。

「早く寝なさい」「何時まで寝てるの、早く起きなさい」

僕も、何百回と言われてきました😓

でも皆さん、よく考えてください。
これは、生物学上、かなり無理のある話なんです。


10代の子どもにとって夜の10時に寝るというのは、両親にとって夜の7時か8時に寝るということ。

子どもの朝7時に起きることは、両親にとって朝4時や5時に起きるようなものなのですよね。


これがわかればかなり、難しいことが分かりますよね。

もちろん、10代の子どもを持つ親御さんのお気持ちもわかります。

子どものだらしなさが原因だと思いますよね。
僕も、学校に遅刻してくる子を見て、よく「だらしないなぁ」って思っていました笑

しかし、これは生物学的な事実だと言われています。


むしろ、自然なリズムの眠りを推奨する方が、脳の発達異常や精神病のリスクを減らすことができます。

ここまで来ると、もうお分かりでしょうか

そうです。
学校の始まる時間早すぎませんか?

大抵の思春期の子どもたちは、朝練やら、学校やらで朝6時、7時には起きますよね。

これは、大人の朝3時、4時の起床に該当します。

もう、体内時計ぐちゃぐちゃです😢


ですので、親御さん方、少しの夜ふかしと朝寝坊は大目に見てあげてください🙏


くれぐれも10代の子ども達もこの事実をあんまり言い訳に使わないようにしてくださいね笑


○終わりに

現代の子どもが、鬱や引きこもり、社会的な付き合いが苦手な理由がここにもありそうだなとこの研究、本を読んで思いました。

現在、睡眠について日本でもかなり改善しようという風潮が見られてきていると思います。

睡眠を長く取った人にボーナスが出る会社もあるみたいです。

こういった研究結果がどんどん出てきて、幼少期から良質な睡眠を取ることができれば、より、健康で健やかな人生を歩めるのではないかなぁと思いました。

これこらの【睡眠】について、面白くなりそうです!

本日も最後まで読んで下さりありがとうございました!

参考文献↓


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