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熱田顧問に学ぶ「愛される人材」の条件

営業部 南修平

情報の集まる人

私が熱田顧問から受けた第一印象は「いつも明るく笑顔を絶やさない人」である。
誰からも愛される唯一無二のあの雰囲気は、熱田顧問のとある経験によるものだということが分かった。

かつて海上自衛隊が運営する団体に招かれてワインを振る舞う機会があった際、ある人物がその場の参加者に「情報は人に集まる。いつも笑顔でプラス思考な人の元に良い情報は寄ってくるんだ」と言ったらしい。

それ以来、熱田顧問は少しでも自分が落ち込んでいると思ったら「ありがとう」「感謝します」と連呼するのだそうだ。
笑顔になるように気持ちを整えるのではなく、まず笑顔を作ることで気持ちが後からついてくるのだという。

常に明るくて清潔で、笑顔の素敵な人のところには良い仕事や素敵な出会いが舞い込んでくるもの。熱田顧問が今なお様々なステージで活躍されている理由の一端を垣間見た気がした。

「大好き」という原動力

80歳を超えた現在もなお仕事や旅など精力的に活動する熱田顧問の、その原動力はどこにあるのだろうか。

聞いてみると「一番は人に会うことが大好きだし、旅が大好きだから」と即答された。熱田顧問はビズスタオンラインにて連載中の『ワイン航海日誌』を、必ず現地で執筆するのだそうだ。

今どきインターネットで何でも知ることができるが、それでは読者の心を動かすことはできない。
熱田顧問は必ず、その土地の空気感や現地の人々の雰囲気などを現地で感じながら執筆する。自らが実際に体験した話こそが、読者の心を打つのだ、と熱田顧問は嬉しそうに語っていた。

もうかれこれ2年ほど運転していないが車も大好きな熱田顧問はその当時、奈良や岩手へも車で旅行していたとのこと。
長距離の運転は疲れそうなものだが、まったく苦にならなかったのは車が「大好き」だったから。

大好きなことをしている人は、いつだって幸せそうで魅力的だ。

熱田貴氏 プロフィール
黄綬褒賞・フランス農事功労勲章・東京都優秀技能者知事賞 受賞
昭和13年7月7日、千葉県香取市生まれ。外国にあこがれ(株)日之出汽船に勤務、国立高浜海員学校(現・国立清水海上技術短期大学)卒業後、日之出汽船に勤務し、昭和32年より38年まで客室乗務員として南米・北米を回り、ワインの魅力を知る。
昭和39年、ホテルニューオータニ料飲部に転身。昭和44〜47年までワイナリー、スコッチウイスキー研修のため、フランス・ボルドー、ドイツ・ベルンカステル、オーストリア・ウィーン、イギリス・エジンバラなど世界各国を巡り、昭和48年にホテルニューオータニに復職。
平成3年、東京麹町にワインレストラン「東京グリンツィング」開業。平成9年2月(社)日本ソムリエ協会会長に就任。平成17年2月同協会名誉会長に就任、現在は同協会名誉顧問にいたる。
「シュヴァリエ・ド・タストヴァン」「コマンドリー・デュ・ボンタン・ドゥ・メドック・エ・デ・グラーヴ」「ドイツワイン・ソムリエ名誉賞」など海外の名誉ある賞のほか、平成8年「東京都優秀技能者知事賞」、平成12年10月「フランス農事功労勲章」、平成22年度秋の褒賞で「黄綬褒章」など数々受賞。
現在は、一般社団法人日本ソムリエ協会名誉顧問、NIKI Hills ワイナリー(北海道余市郡仁木町)の監査役を務めている。

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