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ベーシックインカムの是非について
今日のゼミでベーシックインカムを導入すれば良いとの声を何回も聞いたのでそのことについて考察してみたいと思います。
ベーシックインカムとはカール・ポランニーの思想で言えば再配分にあたります。再配分とは市民から税という形で国家が金を回収し、貧困層に回収した金を与えることで所得の格差を埋めようとする考えです。
さて、今の日本でベーシックインカムを導入することは可能なのでしょうか?
皆さんもご存知の通り、日本は莫大な借金をしており、一人当たり850万円の借金をしていると、度々マスコミが報道しています。そのため日本はすぐにでも破産すると煽る記事さえあります。しかしこれは全くデタラメなニュースです。その根拠は2つあります。
1つ目が日本の国債の9割以上が国内からの借金です。そのため、本当に借金を返さなければならない状態になれば、日本銀行が金を発行すれば良いのです。借金を返すことは国家にとって、容易なことです。
2つ目の理由は日本は世界で最大の債権国ということです。対外純資産が350兆円近くあり、日本が破産すると殆どの外国に深刻なダメージを与えるため、日本が危機に陥った時は、外国が経済的援助をすることになります。
では、ベーシックインカムは可能なのかについて考えていきます。
答えを最初に言うならばNOです。
ベーシックインカムを行うために、ロボット税や法人税を上げるや相続を全て国に返せばいいなどの意見を最近、度々聞きます。そうすればベーシックインカムは可能であると。
それは違います。そうすれば日本の企業(特に、ロボットやAIを積極的に取り入れることを躊躇い、新技術でビジネス展開しようと考えている企業)は海外に本拠地を移すでしょう。そのような税金を取らないような国(中国やアメリカ、たしかオランダ?)にそのような企業が行ってしまえば、日本は今後どうなるか想像することは容易だと思います。
日本は先端技術という点で海外に遅れ、第3位の経済大国から引きずり落とされるでしょう。今の世界では、技術は何にも変えることができない資産であるからです。
だから私は容易にベーシックインカムを実施すれば良いと考える人に怒りさえ覚えます。”そんなに日本をさらに低迷させたいのか!と”
もう一度だけ言います
どこから税金をとるんですかー!
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