見出し画像

読書感想文8『明治を生きた会津人 山川健次郎の生涯』

幕末の人物と聞いて、誰が思い浮かぶだろうか。

坂本龍馬、西郷隆盛、木戸孝允などなど多くの人物が挙がる。その頃の時代的雰囲気にある種の憧れを抱いて、自分をそういう人物になぞらえる人とか、政治思想に引き寄せて政党の名前にしちゃうとか、そういうこともよくある。

それくらい、あの時代には特別なものがあり、何かしら現代に足りないものを提示してくれている、そんな気がするからこそいつまでも人の心をとらえて離さないのだろう。

そんなわけで、その知識の浅深・理解の程度など細かい部分はともかく、誰かしら推しがいるもんだけれども、あたしにとっての推しはこの人だ。

山川健次郎先生。

会津藩の家老の家に生まれ、会津藩とともに幕末という時代に翻弄されながらも多大な実績を残してその人生を生き抜いた人物。その生涯は凄まじい。

ここから先は

1,301字

¥ 100

この記事が参加している募集

読書感想文

サポートされたら、とても喜びます。