えびの市という地元
私の地元は宮崎県のえびの市という田舎町だ。
場所は鹿児島と熊本の県境にある。
宮崎県というお世辞にも都会とは言えない土地で、えびの市と口に出すと「ああ田舎じゃん」と言われる人口1万5千人ほどの所である。
そんなところで私は育った。
宮崎なのに薩摩弁を使い(旧薩摩藩のため)
宮崎県にいながら宮崎空港より鹿児島空港の方が近いという宮崎のアイデンティティを使えない土地で育った。
小学生のころは友達の家で遊ぶか公園で遊ぶ
それくらいしか遊ぶ選択肢はなかった。
だから隣町の小林市はやけに輝いて見えた。
小林市も正直都会とは言い難い。
しかし
マクドナルドがある
ボウリングがある
ショッピングセンター
ゲームセンターがある
遊ぶ選択肢が段違いなのだ。
小学生から中学生に上がると
友達と隣町に行くことも増えたので、
1時間に1本しか出ない無人の「飯野駅」から
ほぼジャージのようなダッサい服装で、
友達と大冒険を始めるかのように
心を躍らせて電車に乗った。
そんな田舎に昨日まで帰省していた。
鹿児島空港から車で30分ほどのえびのインターを降りて、そこから15分ぐらいで家に着く
インターを降りてからの道中
その光景に毎回驚いているが、
記憶に残る思い出の光景が
今となっては見る影もないのだ。
どんどん廃れていっているのである。
えびの市は人口も少ないが
とにかく少子高齢化が進んでいる市である。
若者は私のように外に行き
そして少子高齢化は加速を増していく。
どの地方にもある現状に直面しているのである。
あれだけ思い出深い土地が、大好きだった光景が、記憶だけにしか残らなくなった時、それが風化して消えて無くならないかと不安に思う。
もちろんそれは消えて無くならないのだが
昔話をするときに非常に寂しい気持ちになる。
「大好きな故郷だからこそ、新しい思い出を作り続ける」そういったことも必要なんだろうなと感じる。
つまりは
ちゃんと定期的に帰省しろ
ということですね(笑)
帰れてない人しっかり実家に故郷に帰りましょう!
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