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ボイスケアサロンに行ってきた

今回はレポ的な感じで書いていきたい。

ただし、施術の具体的な内容を記載してしまうなど、ボイスケアサロンの運営にあたって不利益、損害を生むような文章に決してならぬよう細心の注意を払って書いていく。あくまで僕が施術を受けてみての感想だと思っていただけるとありがたい。

まず、ボイスケアサロンとはどのようなところか。

僕が説明するよりもHP(こちらから)をチェックしてもらう方がより誤解なく理解いただけるはずだが、とても簡単にいうと喉頭・その周辺の器官の運動能力を上げ、発声能力自体を向上させることを目的としているサロンという感じだ。


目黒駅を出て白金の方に歩いていくと、10分ほどでたどり着く。

とてものどかで落ち着いた場所だ。

ここは、病院やクリニックではない。

トップ画像のような、いかにもお医者さんのような人に診察されるのとは違う。

そして、ボイストレーニングを提供するスクールでもない。


HP最初にはこうある。

喉を楽器に例えると・・・
壊れた楽器をなおすのが耳鼻咽喉科
楽器の鳴らし方を教えるのがボイストレーナー
そして、楽器を整備するのが會田茂樹

精密かつ繊細なアプローチを施し
あなたの声を極上に仕上げていきます
徹底的に【声質】にこだわり
ワンランク上の声を獲得してください

声って
もっと、もっと
出しやすく
豊かになる・・・

素晴らしい。最高だ。

ここに出てくる會田茂樹さんという方がボイスケアサロン院長だ。

僕は以前からずっと彼に会ってみたいと思っていた。HPを見ていただければ想像に難くないと思うが、人生を喉、発声の研究に捧げているような人だ。それも、歌を教えるわけではなく、あくまで発声能力自体の向上、メンテナンスを提供している。実際に人体解剖をして、人間の喉を細かいところまで見ている。1週間のうち、ボイスケアサロンでの施術を行なっている時間の方が全然短いような、立派な研究者だ。

数年トレーナーをやったくらいの僕の付け焼き刃の知識では到底敵わない。


実際にお会いしてみて、想像通りの方だった。

熱い。アツい。なんなら暑い。

みんなの喉を見るのが楽しくて仕方ない…そんな方だ。

「加藤さんの甲状軟骨はとんでもなく美しい!!輪状甲状筋の筋腹もかなりしっかりしている…!!」

みたいな。

とっても深い声で目を輝かせてお話される。僕は彼のモノマネが上手にできそうだ。とにかくすごい熱量だ。営業スマイルじゃあそこまで没頭できないだろうと思う。一人一人の発声能力向上を心から願う気持ちがとても強く伝わってくる。

『マツコの知らない世界』とかに出演したら、マツコどん引きだと思う。

会話の内容は上記で挙げたようなのが当たり前だ。僕はトレーナー経験があり、発声関与筋などはもちろん勉強しているため、ほとんどのワードに対応できる。が、もし興味のない素人が遊びに行ってもずーっと?って感じだろう。もちろん詳しい知識がなくても問題はないのだが、とにかく喉や声に強い興味があることが大事だ。

だから、改めてボイスケアサロンは本当に本気で発声改善を行いたい人たちがたどり着く場所だと感じた。自分も本気で改善したい!って人はまず料金をチェックしてみるといい。お金がすべてではないが、自分の本気度を測れるかもしれない(ちなみに僕がスクールで教えていたときの料金は1時間¥11880+外部スタジオ代)。

実は既に2回お世話になったのだが、初診再診ともに内容を考慮すれば料金に不満はない。今までの彼の努力に想いを馳せれば妥当だとも思える。

院内には相当にお金のかかったであろう機器が並び、今まで数えきれないほどの喉を触診してきた會田先生の手技がある。

そして何より、日々研究をして自らの知見を高めていらっしゃるのだから。



どんな人におすすめしたいか

もちろん、発声能力を本気で向上させたい人全員なのは間違いない。

既に思いっきり声が出る人でも何かしら改善すべき癖や症状があるものだ。それを専門家に分析してもらい、改善のためボイストレーナーとはまったく違ったアプローチを施してもらえるのだ。既にかなり自由に歌える人こそメンテナンスだと思って行ってみるといい。本当に貴重な経験になるはずだ。

逆に、圧倒的におすすめしたいのは俗にいう発声弱者(この言葉はあまり好きではないのだが…)の人たち。高音が出ない、発声体感がすごく重い、または出にくいどころか話声でも喉に強い不快感を抱いているようなタイプ。病院の音声外来に行くべきかなり重めの人は判断が難しいところだが、とにかく一度お世話になってみるといい。喉の力みが強くて曲を歌えない人っていうのが大雑把なラインかと。

どんな種類の楽器でも定期的なメンテナンスは必要なはずだ。

でも人間の喉や声をメンテナンスするというような概念はまだ日本ではメジャーとは言えない。人間の喉は生身の楽器だ。様々な要素に影響を受ける最も繊細な楽器だ。

その運動性能を上げ、コントロールを養っていくのは実はボイストレーニングだけではない。日本にボイスケアサロンのようなアプローチをする機関があることが本当に嬉しい。


ところで、僕はボイスケアサロンになんとなく行ってみたくて行ったのではない。

次の記事では、具体的に僕がどのような症状に改善点を感じてボイスケアサロンにお世話になったのか、書いていこうと思う。


※ご注意

科学的情報と、レッスン経験などを元に記事を作成しておりますが、まだまだ世界的に見ても研究段階なのが発声という分野です。真実が保障された物ではないことをご了承ください。一つの見方、考え方であると捉えていただけると幸いです。

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