いったいミックスボイスとはなんぞや(続き)
猫がこんな顔で言ってたらいいなーとか思ってヘッダーにしてみた。
続きにいく前に。
前回の記事だと、まるで僕がミックスボイス否定派のような感じがすると思うのだが、あくまで今は自分の中でこう考えると比較的納得しやすいということであるので、そこはなんとかご了承いただきたい。
世のミックスボイス論を否定、批判する意図は全くないことを申し添えしておく。
本記事を読んでいただくにあたって、前回の記事を読んでいただくことをオススメしたい。話の流れがスムーズに入ってくるはずだ。
本題に入って、改めてミックスボイスとはなんぞや。
そして、それをなぜ僕が言葉として使わないのかをもう少し詳しく書いていく。
まずは、ミックスボイスを考えるにあたって、今現在、僕が言葉として選んでいる「純粋な地声」「純粋な裏声」について整理したい。
純粋な地声
甲状披裂筋、声帯筋などの地声系統といわれる筋肉のみが働いている状態。
「のみ」と書くと誤解を招きそうなので付け加えると、他の部位の筋肉稼働率が0%ということはあり得ない。あくまで、圧倒的にこれらの筋肉が意識されている状態と捉えてほしい。または、狭義でいえば後述の裏声系統の筋肉が全く働いていない状態と捉えてもらっても構わない。
これらの筋肉が緊張すると、声帯自体が収縮して短く硬く厚くなる。
よくピッチを調整する筋肉は輪状甲状筋だといわれているが、声帯の形状が変化することから、地声系統の筋肉のみでのピッチ調整は理論上はもちろん可能である。
しかし、男女とも(趣旨と少しずれるので詳細の記述は控える)にD4付近で限界を迎えることになる。
頑張って緊張させても、地声の筋肉だけだと高音はおろか、ほとんどのPopsを歌えないということになる。男性であれば、福山雅治さんの楽曲を音域的に全く歌えない場合は、この地声系統の筋肉しか使えていない可能性(あくまでも、可能性)がある。
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