好きな相手にコーチングしたらいい①

プロのコーチになりたい!という人たちの相談を、気づけば20年近くも受けてきたわけですが。。。

きかれるたびにいつも答えてきたことをまとめておきます。マーケティングやセールスについて学ぶことは大切ですが、それ以前に大切なことだと思うので。

応援したい相手を応援しよう

1対1の継続コーチングをメインに行うとしたら、クライアントはどれくらい持てるでしょうか。

100人持てるという人はレアだと思います。

月1しかセッションしなくても、毎日4セッションとかでしょ。結構大変だよね。

特に最初のうちは、コーチもコーチングに慣れていないので、月一しかセッションしないのでは、継続で効果だすのも難しいんじゃないかな。一月分のことを考えるってなかなか大変だもんね。

ということで、

あなたがコーチングできる相手はそう多くない

という事実を押さえておこう

あまり契約クライアントがいないうちは「誰でもいいからコーチング受けて欲しい」とか思いがちだと思うけど、

クライアントが増えてみると「もっと◯◯なクライアントがいたらいいのになぁ」とか思うのはありがちなこと

そんな風に言うと「クライアントを選り好みするなんてどんでもない」という人がいるかもしれないけど

気にしなくて良いと思うよ。別にコーチは公務員とかじゃないしね。みんなに平等にコーチングを提供する必要はないと思います

あなたが苦手だったり、あなたがあまり得意でないクライアントのことを、得意だったり応援したがっているコーチやカウンセラーがいるのだから、あなたが無理して頑張る必要はありません。

だって、クライアントの立場に立ってみたら

自分のことを応援したくてしかたないコーチ
自分みたいな人間のことが好きなコーチ

とかにコーチング受けるほうが良くないかな?

(本当は好きでないけど)選り好みしてはいけないから、コーチングします

みたいなのは、嫌だと思う。

本当に大丈夫だから。あなたが苦手なクライアントを応援したいコーチはいるので、手放しましょう。

そして応援したい人を応援しましょう。その方が楽しいでしょ?

クライアントが楽しくない仕事をしていたら

「本当にそれでいいの?」

って問いかけるでしょ?クライアントが「この仕事は必要とされてるから」って言ってたら

「本当にそれでいいの?あなたは何がしたいの?」

って問いかけるでしょう?だからそれを問いかけてみたらいいのではないかな。自分自身に。。。

応援したい相手を応援する。応援してて楽しい。その人が活躍して嬉しい。それでいいのだと思います。

僕が20年近く学び続けているアドラー心理学では価値相対主義と言いますが、世の中に存在する価値観に優劣はありません

どれが素晴らしいとか劣ってるはないのです。どれも同じように価値がある。そう扱われて良いものなのです。

人から変わってると言われる趣味や考え方でもいい。それが人だから。いろんな方向性があるのが人だから。

そしてそれが多様な社会を生むわけだし、そういうところから素晴らしいイノベーションが生まれたり、豊かな社会になっていくわけです。

ですからぜひ!あなたの推しを推してください!それがいいのです。

昔の自分みたいな人ってどうなん?

どんな人を応援したいの?

ってきくと、一定の割合で返ってくる答えが

「昔の自分みたいな人。。。」

わかる。。。。わかるんだけど。。。。べつにそれじゃなくてもいいよ。って言いたい。

昔の自分を応援したいのは、多くの場合、そのとき大変だったからだよね。誰かに応援して欲しかった。その気持ちもよくわかる。

だから!

いま!

わたしが!

応援してあげる!

そう思う気持ちはわかるよ。だって多くのコーチになりたい人は、コーチングに出会って助かったんだもんね。

だから(昔の)自分みたいな人の助けになりたい。

そして、助けになれそうだよね。よく知ってるし。自分のこと。。。

だからこそ。考えてみてください。別にそうしなくてもいいんだよ。

極端な例で考えてみましょう。子どもの頃に大変なトラウマ的な経験をしたとするじゃない。そう言う人ってね、一定の割合で自分もカウンセラーになって、同じようなトラウマ的体験をした人を助けたい!って言うのね。。。

その気持ちはわかる。。。でも僕はそんな人たちに毎回言います。別にしなくてもいいと思うよ。って。

だってさ、その人の人生にトラウマ的な体験がなければ、別の人生を生きてたわけでしょう?

だから、トラウマ体験があろうがなかろうが生きたい人生を生きていいのよ。別に過去のトラウマは過去のものとして、全然関係ない人生生きていいと思うのです。

それと同じでね。別に過去の自分みたいな人の助けにならなくてもいい。どうしてもそれをやってみたかったら、期間限定でやってみて、そのあとのことはまたゼロベースで考えてみてもいいんじゃないかな。

過去に影響受けて生きなくてもいいのよ。

コーチだったらそう思うんじゃないかな。。。

誰を応援したいとか決めたくない!

「僕はいろんな人を応援したいので、特に誰をとか決めたくないです」

こういう人もいるね。うん。それはいいと思うよ。

僕もそうだし。

では次の質問なんですが、

どうやって、クライアントはあなたに出会ってコーチング受けようと思うのかしら?

なんか、いきなりあった人に興味持ってもらって、体験セッションでも受けてもらって、「こりゃすごい!」とか思ってもらって、契約する技術があるならいいのですが、

多くの場合難しいと思うのよね。

ちなみにコーチングのマーケットはずっと買い手市場です。基本的にコーチはずっと余ってます。

それなりにコストかけてマーケティングしているプレイヤーもいるわけですから、あなたがいきなり

コーチングを売ろう

と思っても、まあまあ大変なわけです。

コーチングを買いたい、という人はそんなにだぶついてないんですよ。。。

コーチングを売ろうとしても難しいのです。これは僕がこのマーケットにやってきた20年前から別に変わっていないことですけど。。。

だから「いろんな人にコーチングをしたい」と言う人は、コーチング以外の売り物が必要なの。。。いろんな人に買ってもらえる、コーチング以外の売り物が。。。

ちょっと難しいな、と思う人が多いと思います。ですから、そんな場合は、

ターゲットとなるクライアントを絞って、その人が欲しがっているものを提供するようにしてみてはどうでしょう。

俗に言う「ドリルじゃなくて、穴を売れ」というやつですね。世の中の多くの人は、コーチングを求めてない。コーチングで手に入る成果は欲しいかもしれないけど。

だから、コーチングではなくて、成果を売ろう。

顧客にあまり響かないもの

取るの大変な資格ってありますよね。コーチングは公的な資格はありませんから、資格とっても独占業務もないし、基本的にビジネスでメリットはありません。でも取るの大変だとアピールしたくなったりする。

もちろん、業界内にいる人間からすれば「がんばったね」「大変だったでしょう」とかあるわけですが、一般のお客さんには基本的に関係ないですよね。

どのコーチに頼んでもいいわけだし、資格は結果を保証してくれるものではないので。。。そもそもどこから出てるのかもよくわからない資格なわけですから。

なので、持ってる資格とかどこで学んできたとか、アピールしてもあまり意味はないわけです。売り物にならないのです。

そもそもコーチングに価値を感じていて、コーチングを買いたいと言う人が、提供側の数に比べて、ずっと少ないのが現実ですから。

なので、がんばって学んだ自分を讃えつつ、お客さん向けには違う話をしたほうがいいのです

実績は大切だけれど

「だいじゅさんのコーチング受けたらどうなるんですか?」
って聞かれることがあります。

まぁ気になるんでしょうね。僕のコーチングやカウンセリングを受けたクライアントがどうなったかについては『人生を変える!コーチング脳の作り方』このnoteなど読んでみてください。とくにCBCシリーズとかでは、びっくりすることがたくさん起こってます。

本当に色々なテーマで、驚く結果が生まれています。コーチングって万能なんだな、と実感します。

でもこれらは所詮は他人の話です。人が人生で欲しいのは、そのどれでもない特別な何かなんです。

自分が欲しい何か。それが手に入るかどうかが重要なのです。

だから、何が手に入るかを具体的にいってあげてください。そうしたらそれを求めている人がやってきます。

逆に

「いや、本当になんでも手に入るんですよ」

と言われても、信じがたいし、わざわざお金払ってそんな人に頼もうと思わないですよね。それが私たちの心理です。

応援したい相手を絞ること

ということで、最初の結論。

応援したい相手を絞ろう

個人相手のコーチングでは、クライアントはせいぜい数十人しか取れません。ネット社会ですから世界中の人を相手にできるのに、クライアントは数十人しか取れないのです。

どうせだったら、クライアントを絞りましょう。

そして、その人たちに刺さるメッセージを発信してください。そうすることで反応率があがります。

「コーチングやってます」とか発信しても、あなたに興味がある友達くらいしか反応しないはずです。コーチは溢れてますし、相手はそもそもコーチングに興味ないのです。だから一般的なこと言っても反応率はほぼゼロ。

だからサービスの内容を絞って対象を明確にしましょう。例えば

コミュニケーションを扱うコーチです→範囲が広すぎる
恋愛コーチです→まだまだ広い
婚活コーチです→まだまだ広い
50代専門婚活コーチです→ちょっと絞れてきた

でもね。

50代専門婚活コーチってのを見て、

「うわ!自分50代だし、婚活してる!!このコーチに頼もう!!」

ってならないよね。ほとんどの場合

だから
・もっと対象を絞り込む
・もっとサービス内容を明確に差別化する
・もっとあなたのキャラクターで差別化する

とかが必要なんですよね。

・誰相手に
・どんなサービスを
・どんな自分として

提供していくのか?

ぜひコーチングを受けて明確にしてみてください。

対象者がきいたときに「わ。この人と会ってみたい」って思うところまで「あなたが何者で何をするのか」を明確に差別化することが大切なのです。

プロのコーチになるためには、相手に選ばれることが大切です。相手に選ばれないプロっていないですから。

だから、誰のためのコーチなのか、何ができるコーチなのかを「相手に選ばれるところまで」明確にしてください。

そうすると、コーチング自体も簡単になってきます。だって、その対象者の人たちに望む結果を出してもらえばいいわけですから、やることは限られてくるわけです。そして同じようなケースの経験が増えれば、実績アピールできるようになるだけでなく、熟練もしてくるわけです。

周りの人も、あなたのことを「◯◯専門のコーチです」とか「◯◯のスペシャリスト」ですとか紹介してくれるようになります。というかそもそも「プロのコーチです」とか紹介しにくいよね。なんだかわからないし。。。

ということで、いいこといっぱいありますので、ぜひ対象者を絞って発信をしてみてはどうでしょうか?

続きます

そもそも実力がないと、プロとして活動していくのは難しいです。僕たちとコーチングやカウンセリングを学びたい人は↓






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