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GHで働くイメージと現実

私の職場の近くには障害福祉施設がたくさんあるのだが
更に新たにどんどんできている。

よく他施設の送迎車とすれ違うし
少し歩いたり、少し車を走らせれば
他施設の看板が見えてくる。

 
だが 
それは何もうちの施設が特別ということもなく
他の地域もどんどん福祉施設が増えているのが現状だ。

 
 
ある日、とある場所にGHが新たにできた。
そこの管理者はAさんだったが
三ヵ月もしないうちに辞めてしまう。

立ち上げたばかりで早いなぁと思ったが
次の管理者のBさんも半年経たずに辞めてしまい
再びAさんが管理者になったらしい。

 
福祉業界においてこれはそう珍しいことではないのかもしれない。

そのGHの管理者が何故くるくる変わるかは分からないが
障害福祉のGHについてこんな噂を聞いたことがある。

 
GHに入所できる利用者は基本的には軽度の方で(近年、重度専用のGHもできつつある)
会話や読み書き、着替えや金銭管理、簡単な調理ができる方が多い。

某GH求人で“未経験者、無資格者歓迎” “料理を作ったりする簡単なお仕事です。”と書かれているのを見たことがある。

 
どうやら企業によっては
福祉はお金になると(補助金)、よく福祉も分からずに立ち上げ
未経験者、無資格者歓迎の謳い文句で世話人を集め
押しつけるというのだ。

 
確かに私の知っているGHは
入居者の朝ご飯は朝食キットが届けられ
世話人はそれを調理するだけらしい。

 
土日は食事準備がないらしいから
多少料理ができる人ならば調理は特に問題ないだろう。

 
GHは夜勤もない。
特に問題がなければ仮眠する時間もあるし
一見すると楽そうに見えるかもしれない。

 
だが、障害が軽度とは言え、あるのだ。
福祉に触れていない人によっては
軽度と言われていた方の障害によるこだわりや課題に戸惑う方もいるようだ。 

例えば浪費癖がある方や失禁がある方、音に敏感な方、こだわりが強い方、奇声を上げたり、自傷行為がある方も中にはいる。

 
家事の延長という仕事意識では乗り越えられない壁が福祉にはある。
直接的な介護がないから楽とは言い切れないのだ。

だからその某GHで人が入れ替わったのは
あまり福祉経験がない人が働いたり
企業側も理解が乏しかったのかもしれない。

 
 
世の中にはたくさん障害がある方がいて
施設を利用していない方もたくさんいて
福祉施設はまだ足りないかもしれない。

 
だがその一方
定員が確保できない施設や職員が確保できない施設がある。

それが現実だ。

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