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優しくされていちいち涙が込み上げた

「今日はこのメンバーでポスティングに行ってきて。量が多いけど、今日中に配ってね。早く出発しちゃって。」

そう言われても
そのメンバーは急ぐことができない人達。

時間内に配り終わるのはまず無理だと分かりきっていた。

 
だが、やれと言われたらやるしかない。
言って通じる相手でもない。
少なくとも私はそう思っている。

私は言い返さないで出発した。

 

私がポスティング場所付近の駐車場に車を停めると
先回りしていたリーダーが他の利用者と待っていた。
リーダーは散歩を担当だった。

 
「僕達のチームも配付手伝いをしますよ。」

  
…リーダーの優しさに泣きそうになった。

 
 
さて
リーダー達が手分けして手伝ってくれたわけだが
それでもやはりポスティングは終わらなかった。

寒い中のポスティング。

長距離で量も多い。疲れもたまる。
利用者の機嫌も悪い。

 
普段なら休憩をとるが
ペースが遅く
とてもじゃないが休憩をとる余裕はない。

 
そんな中
手分けした分が終わったリーダー達が
再び私達の場所に来てくれた。
 
リーダーは更に手伝ってくれた。

 
救世主のように見えた。

 
 
ポスティングは予定時間より10分遅く終わった。

リーダーがいなかったらもっと遅くなっていただろう。

 
本当にありがたかった。

 
 
その日は施設長から何回も無茶ぶりをされ
失礼なことも言われ
更に不信感が増したが
そのたびにこうしてリーダーがさり気なく助けてくれた。

施設長のいないところで。

 
 
施設長はきっと
私が密かに傷つき
不信感が増していることに気づいていないだろう。

そして
リーダーがこうして密かにいつも助けてくれていると気づいていないだろう。

 
 
リーダーがいなかったら

私はもうここで働いていなかったかもしれない。

 
毎日毎日 

どれだけリーダーに助けてもらっているだろうか。

 
リーダー、いつもありがとう。
 




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