見出し画像

仕事の帰り道に泣いた日

人手不足だとか
初めての業務だとか
施設長の指示に従っただとか 
自分なりの考えの元動いた結果なのだが
この一週間
ちょこちょこ失敗し 
ちょこちょこあれこれ言われ

少しずつ少しずつ
心が重くなった。

 
昨日の帰り道
自分の車に乗り込んだ瞬間
無性に泣けてきた。

力不足で情けないとか
迷惑かけて申し訳ないとか
理解されない惨めさとか 
なんともいえない怒りとかが
重なって重なった。

 
前の職場ならば、と思う。

前の職場ならば、こんな時愚痴れたり、悩みを聞いてくれる人がいたのに。
私を理解してくれる人がいたのに。

今の私は一人だ。 
ダメ人間だ。
何もない。
もう戻れない。
消えたい。

そんな風に落ち込んだ。

 
 
 
今日は更に人手不足で
相変わらずちょこちょこ私は失敗し
ちょこちょこ自信をなくし 
何かを頼まれれば頼まれるほど
無茶ぶりのように思え
不信感と孤独感を募らせた。

 
 
帰り道はリーダーと一緒だった。

明日の仕事の話をした後
リーダーが尋ねた。

 
『最近、真咲さんは仕事量や体力や気持ちは大丈夫?』

 
思いがけない言葉に驚いた。
顔に出ていたろうか。

 
「仕事量や体力は大丈夫ですけど…気持ちがダメです。

毎日毎日、なんでこんなにできないんだろうって自信なくします。

施設長(ら)は悪気ないんでしょうけど、毎日毎日、あれしてこれしてって言われると、あ…また気がきかなかった、あ…また察して動けなかった、って落ち込んでしまって。  

昨日は仕事終わってから泣いちゃって(笑)」

 
 
『真咲さん、仕事できると思うけどなぁ。

俺が仕事できると思ってるんだから、真咲さんは仕事できてますって。』

 
「………。」

 
 
『仕事の失敗って○○のこと?あんなの失敗に入らないって。』

 
 
「いや、それだけじゃなくて●●とか……もっと私が配慮できていたらな、って。」

 
 
『いやぁ●●の件は、Aさん(同僚)も反省していたよ?真咲さんに悪いことしたなぁって。』

『俺だってしょっちゅう書類訂正入るよ。真咲さんだけじゃないって。他の同僚も真咲さんのことは分かってるよ。』

 
「……………。」 

 
 
『できないことはできないって言った方がいいよ。そうじゃないと、仕事はどんどん増えるから。』

 


 
私は段々涙ぐんでしまって
一人車に乗った瞬間ワァワァ泣いた。
バカみたいに泣いた。

 
リーダーは今日も昨日もその前も
ずっとずっと仕事を手伝ってくれた。

私が辛くて誰かに助けてほしい時
察してくれて
私がほしい言葉をくれた。

 
いつも一番迷惑をかけているはずなのに
嫌な顔一つしない。
それでも手を差し伸べて
優しくしてくれる。

 
昨日よりも泣いた。
泣いて泣いて泣いた。

辛い時よりも
優しくされた時の方が泣けてくる。

 
 
 
 
今週もあと一日で終わりだ。

どうか、いい一日になるといい。

 
いってきます。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?