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優しい人が休みたい時に気兼ねなく休めるように

明日はポスティング作業だ。

ポスティング作業担当の私は前日のうちに割り振りをする。

 
とはいっても
どのエリアを誰がやるかは大体決まっている。
休みが出た場合ややむを得ずできない人がいる場合に
私は調整する役目だ。

だから私は
ある程度好きな配布場所を選べる立場でもある。

 
私はシフト表を見た。
休みの職員を確認する。

…リーダーだ。
リーダーが休みだ。

私は、ガーン、となった。
リーダーが休みということはリーダーの場所を誰かがやらなければいけない。

 
リーダーの配布場所は
メンバーといい、道の入り組みといい、難易度が高かった。

 
以前
やがて私ができるようにとリーダーに同行したわけだし
ポスティング作業担当の私が一番キツい場所をやるのが道理だ。

 
他の職員もリーダーの場所はできるが
でも私が行かなきゃ
なんのために同行したんだという話になってしまう。

 
まだ自信はないが
まだ自信がないからこそ
早く挑戦して失敗すべきだ。
どうせいつかはやらなきゃいけない。

 
「無理しなくていいですよ。次の日にやってもいいんですから。」

 
悩む私の心を見透かしたようにリーダーは言う。 

 
リーダーは優しい。

あぁだからこそ
リーダーが安心して休めるように
私はできることを増やさなきゃ。

 
私はリーダーの場所を配布することに決めた。

 
配布分担表を新施設長に渡すと
他エリアはパートではなく
正職員が妥当だと言われた。

そうなると
私が行くことが妥当だった。

 
代わりにリーダーの担当場所を
同僚Aさんに任せることにした。

「私はどこでも大丈夫ですよ。」

そう言ってくれた。
ありがたい。
この人はこういう方だ。仕事を選ばない。

 
ホッとした半面
挑戦できなかったのが残念でもある。
私もそう言えるくらい力をつけなきゃ。

 
優しい人に甘えてばかりではダメだ。
次こそは私もリーダーの配布場所をできるように
少しずつ鍛えよう。

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