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さくらえび/さくらももこ

バッグの中に必ず文庫を一冊入れるのが私のポリシー。

電車内やちょっとした待つ時間に読めるよう短編集が望ましい。
推理小説や長編小説は大好きだが一気読みしたいので
これらは枕元に置くタイプだ。

 
たまたまだが
さくらももこさんが亡くなったことを知った日
私の鞄には読みかけの「さくらえび」が入っていた。

もう軽く5回は読み返している。

気長に移動中に読むつもりだった。だけど…。
さくらさんが亡くなったことを知ってから
私は姉や友人とさくらさんについてLINEし
さくらさんのニュースを読み漁り
さくらさんの漫画を読み
そのたびに笑って泣いた。

当時はただただ、さくらももこに触れたかった。

さくらももこ先生が亡くなったと知った日から数日かけて 
読みおわすことにした。

 
こちらの本は短編エッセイ集なのだが 
「みんなで怒られた話」ではお母さんがお化けになった絵本がバカ売れの、のぶみさんが出てきたり(私はさくらさんのエッセイでのぶみくんを知りました)
「たけしさん在宅の思い出」ではビートたけしが
「京都の出来事」ではみのもんたさんが
出てくる。
こうして読み返してみても本当に様々な人と交流した漫画家でエッセイストだと思う。

 
一番のおすすめは「あの日の奈良」
今読むとますます泣けてくる。
デビュー前に初めて書いた色紙をお店の人は家宝として大切にしてくださっているエピソードは
ただただ泣ける。
私もいつか奈良に行き、このお店に行きたい。

 
今回のエッセイは雑誌「富士山」から選りすぐりの話がたくさん収録されていることもあり
食べ物が実においしそうだし
奈良や瀬戸内はただただ行きたくなる(富士山登山は…うーむ)。

 
エッセイに書いてある、さくらさんゆかりの地を巡る旅に出たい。


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