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私がほしかったもの

「何かほしいものはありますか?」

そう尋ねられ
私は名刺と台車を挙げた。

 
最近、プライベートでイベントに行き
出店募集の情報を探るにあたり
名刺はほしいと思った。

 
また
最近は下請け作業を任されることも増え
取引先の方に名刺を渡せたらと思う場面も増えた。

だから名刺がもらえた時は嬉しかった。
かわいらしいデザインの名刺が嬉しい。

 
多分、前の職場では100枚もらい、使い切れなかった記憶があるが
今の職場では20枚もらった。

大切に使おうと思った。

まだ使う機会は訪れない。
最初に誰に渡すことになるだろうか。

 
 
台車に関しては、私にとって強い希望だった。

販売時、荷物を手で運ぶのはとても大変だった。
台車で運ぶ他施設が羨ましかった。

 
今にして思えば
前の職場は台車が大小たくさんあり
使い放題だった。

フラットな床や玄関も納品に向いていた。

 
今の職場は重い荷物を二階に置き
それを階段で運び
段差がある玄関から出し入れするという不便さがあった。

台車があれば、だいぶ世界は変わると思った。

 
だが
使われていない、古い音がたくさん出る台車があるから、それをキレイにして使うように言われた。

試しに使ってみたら、確かに音がけたたましい。
だから使わなくなったらしい。

使われなくなったものなら、これを機に買えばいいのでは…

と、内心すごく思った。

 
欲を言えば大小の台車がほしい。
この、前からある台車は小さいものだ。

 
だけど私の職場は小さな施設だ。
予算もそんなにない。手作りですまそうとする。

こういったところに転職したなら
そこにあるもので頑張るしかないのだろう。

とりあえずは名刺をもらった。

とりあえずは使っていい台車の存在を知った。

それでよしとしなければ。

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