昆虫はすごい/丸山宗利
タイトル通り、まさに昆虫はすごいと思わされる。
昆虫好きの人を唸らせる一冊。
アリ、ハチの社会性に興味津々。
かわいいなと思うのはテントウムシ、ハナカマキリ、アオバハゴロモ、アリジゴク、モンシロチョウ。
最強だと思うのはオオスズメバチ。
この本では↑これらの私が興味深い昆虫についてあまり触れていないくらい、多種多様な昆虫について述べられている。
例えばアギトアリは、獲物を見つけると時速230mの速さで大あごを閉じる。その間、わずか0.13ミリ秒。
結婚詐欺をするポトゥリス属のホタル。別属のホタルの点滅を真似て、誘引された雄を捕食。
婚姻贈呈をするオドリバエ。雌に獲物の昆虫を渡して気を引いて交尾。
某アゲハチョウは交尾後、雄が粘膜を出し、雌の生殖器に被せて他の雄と交尾できなくしてしまう。人間でいう、貞操帯。
ゲンゴロウモドキの場合、雌はそれを脚で取り外してしまうとか。面白い。
他にも、火事場泥棒な昆虫、植物の種子しか食べない「ごはん党」なアリ、自爆をするバクダンオオアリ、奴隷狩りをするサムライアリ、盗食寄生するアリヅカコオロギ…etc.
虫の魅力がふんだんに書かれている。
サクサク読める。
どこか人間に重ねてしまう社会性や性質。
体は小さいけれど、部分的な能力が特化し、人間を脅かす存在。
それが昆虫。
現在知られている昆虫の種類は100万種を超えているが、その2~5倍は実際に生息していると言われている。
しかしテントウムシに似たテントウゴキブリがいるとは…知らなかった。
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