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たいのおかしら/さくらももこ

読了。

「もものかんづめ」「さるのこしかけ」に続く3部作完結編である。

相変わらず面白い。
安定の面白さである。
今作は「歯医者に行く」の笑気ガスから早速笑わせてくれるのだが
1番面白いのはなんといっても「ひろ子の揉め事」である。
焼き芋屋のくだりで、お腹を抱えて笑い続けた。

「英会話の学習」や「おとし玉」には共感した。

私も英語や英会話が苦手で、しかし友人や周りの人は得意で、一緒に外出した際に外国人と流暢に話す姿を羨ましく眺めている。
英語を自分なりに頑張って勉強したが、どうにもこうにも覚えが悪い。
今作にも書かれているように、さくらももこと同様、私も教材の内容にはつっこむ子どもだった。
中学時代の教科書も三角関係を匂わせるような内容で、それがいちいち面白くはある。

初めておとし玉をあげた時は大人になったような気がして嬉しくなるんだよね。うん。
 
 
 
それでいて、「小杉のばばあ」や「父ヒロシ」等しんみり系を入れてくることで全体が引き締まっている。
本の内容バランスとしては好みで、読み応えがある。
いい意味で期待を裏切らずに最後まで読み切ることができる。
 
 
 
 
余談だが
かつて「たいのおかしら」の懸賞に応募し、ネクタイとハンカチを見事にあて、父親にあげた思い出がある。


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