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肉体労働とパソコン仕事

陽性者が出て施設営業をやめていた時
私含め陰性の職員は出勤し、事務仕事や下請け作業、製品作りの仕事をしていた。

 
「今日は掃除をしましょう。」

と、上から言われ
私とパートさんの二人で施設中を掃除する。

 
思えば
施設営業停止中に掃除はしていなかった。

職員二人で掃除をするのは初めてだ。

 
二人で手分けしてテキパキと掃除をする。

たまっていたホコリを掃除機で吸い取ったり、窓を拭いて雑巾が汚れると
掃除のやりがいがある。

 
掃除の後は物置の片づけだ。

来年の移転に向けて
少しずついらない物を捨てなければいけない。

 
本来ならば
常勤全員で行うはずだったが
施設営業停止に伴い 
その時間帯は私と事務長とパートさんの三人しかいなかった。

 
前施設長が物を捨てられないタイプで
物置には物がいくつも積み上がっていた。

私とパートさんは事務長に従い
物を分別していく。

事務長は創立メンバーだし そのパートさんは長く勤めている方だが
二人の記憶にない物がごろごろ出てきた。

 
たくさんのペットボトルに入った少量の土。
特定の形に切られた牛乳パック、そこに詰め込まれた新聞紙。
特定の形に切られた牛乳パック。
大量の松ぼっくり。
大量の手芸材料。

私には記憶がない。
何に使ったのかも分からない(手芸材料以外は)。

 
だから容赦なく捨てられるが
前施設長や利用者には懐かしい思い出なのだろう。

 
 
私も前職時代に二回荷物整理をした。

一回目は一年目。
施設内で活動する棟が変わり、ロッカー等を移動したり、新たに設置した。

二回目は十年目。
事業部が移転することになり
大がかりな引っ越しをすることになった。

 
懐かしい。
ふと思い出す。

 
片づけの後
「休憩しましょう。」と事務長が言い
コーヒーを入れてくれて
お菓子を用意してくれた。

 
三人でコーヒーを飲みながら
お菓子を食べながら
雑談をした。

それは転職してから約二年
初めてのことだった。

 
感染対策で飲み物を飲んだり、お菓子を食べることはずっと控えていた。

こんなささやかなことさえ制限がかかっている。
以前は当たり前だったことだろうに
私は転職して初めてのことに密かに喜んでいた。

 
事務長とこのパートさんと三人でささやかなお茶会。
楽しかった。
もう次はしばらくないだろう。

 
 
片づけはまだ終わらないが
今日の分が終わったので
残りの時間はひたすらにパソコン仕事をした。

五時間半、集中してやったら肩がこった。

 
午前中は肉体労働で腕をまくって行い
午後は膝掛けをしてひたすらにパソコン。

極端だ。

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