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変な絵/雨穴

本屋で大々的に「変な家」「変な絵」の二冊が売られていて
前々から気にはなっていたのだけど
インスタのオススメで「変な家」の間取り、「変な絵」の一枚の絵が取り上げられていて、一気に気になった。

 
Amazonのレビュー数や評価数がエグい数字で
気になりつつも、ちょっとグロいという前情報が引っ掛かり、買うまで二日悩み、結局Amazonをポチッとした。

 
雨穴さんの一作目は「変な家」だし、レビュー数もそちらの方が多かったが
個人的に絵が気になり、「変な絵」を先に購入、読了。

 
大学で臨床心理学を専攻していた身からしたら
描画法が関わるこちらの作品は興味深い。

サクサクと読めて、続きが気になる一冊。
三時間かからないくらいで読めた。

 
帯に「スケッチ・ミステリー」とあるが、グロかったのはほんの一部で
あくまでスケッチミステリーがメインだったのでホッとした。

私はミステリーは好きだが、グロいのは苦手である。

 
一章、一章が違う人の目線の話で、取り上げる絵も違うが
見事にどの章も繋がっていく手法はお見事の一言。
伏線が秀逸である。

 
私が今年、いや近年読んだミステリーの中でもトップクラスの面白さで
ミステリー好きには是非オススメしたい一冊。

オチもまたいい。

 
内容に触れると全てがネタバレになりそうなのであまり触れられないが
個人的には表紙に載ってる女の人の絵のカラクリが一番オォッとなった。

 
なお、読んでいる途中であまりに傑作過ぎて、一時中断してAmazonから「変な家」を頼んだのは私である。

届くのが楽しみ過ぎる。

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