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ずるいいきもの図鑑/監修:今泉忠明

私は生き物や虫の生き残る為の工夫を知ることが好きだ。

この手の本は本屋で見掛けるとつい買ってしまう。

 
オオカミのボスは子分に子育てをさせるが、子分の子作りは許さないとか

クロヤマアリの女王を殺して、その女王の体液やワックスを塗って女王に成り代わるサムライアリとか

本書にはイラストつきでたくさんの動物や虫が取り上げられている。

 
読みやすく、分かりやすい。
小学生から大人までサクッと読めるだろう。

 
読んでいて、初めて知る生き物はサッとスマホで調べてしまう。

 
一番気になったのはトリノフンダマシ。
その名の通り、見かけが糞に似ているクモだ。

ググると確かに糞によく似ている。

 
また、次に気になったのはアゲハヒメバチ。

アゲハ蝶の幼虫に卵を産みつけ、その体内で成長し、サナギの内部を食べ尽くすらしい。

 
 
私はモンシロチョウでそれに似た虫を見たことがある。

違う虫だとは思うが
似た性質だった。

 
小学生の頃、モンシロチョウの成長を観察するために自宅の畑からキャベツの葉についた卵をもぎり、虫かごに入れた。

友達によっては上手く卵が手に入らず、うちの畑のものを提供したりもした。

 
幼虫はすくすく育ったが
私の虫かごには一部違うものが孵った。
おそらく寄生されていたのだろう。

寄生の概念がなかった私は非常におののき、ビックリした記憶がある。

 
そんなビックリした私が
大人になり、こういった生態を取り扱う本を好んで読むのだから
人生とは面白い。

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