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狭い場所でのバッグ駐車が苦手

私は仕事である場所に駐車ができない。

 
狭い上にバッグ駐車をしなければいけないからだ。

 
私はバッグ駐車が苦手である。

入職前から恐怖感を感じていたし
入職してからも恐怖感を感じていて
いつもその手前に停めて
誰かに停車してもらっていた。

 
駐車場に停車されている送迎車を
そこから出すだけでも精一杯だ。
一歩間違えば柱にぶつかる。

 
私は面接時からあそこのバッグ駐車はできないと言い続けていたが
もしもあそこにバッグ駐車できたらなぁ…
と思ったことは何十回もある。

お願いするのは申し訳ない。

 
だけど
柱に当たったら
車も柱も壊れてしまう。

 
無理をしない方がいい。
施設長から許可もおりているし…
と、私は自分に言い聞かせた。

 
そんな中
ある日お客様の車が停まっていて
駐車ができず
一旦、別場所で停めて
私はお客様が帰ってから停め直そうとした。

 
すると、リーダーが後ろから走ってきて、こう言った。

「真咲さん、試しにやってみます?俺、隣で見てますから。今日はあそこに停めてほしいんですって。」

リーダーは優しい。 

いつもこうして私が自信がないと
一緒にいてくれて
何がダメか教えてくれる。

 
普段ならお願いします、と甘えるところだ。

だが……

「いや、申し訳ないです!怖いです、ダメです!ぶつけちゃいます!あそこ(前)から出るので精一杯です!」

あんなに強くリーダーに言ったのは初めてかもしれない。

 
「じゃあ、俺がやっちゃっていいの?」

と、リーダーが言い
私は「お願いします。」と言った。

 
だけど
モヤモヤした。

せっかくリーダーが自分の時間を割いて言ってくれたのに、とか。
あそこは社会人として断っちゃいけなかったんじゃあ、とか。
幻滅されたな、とか。
いやでも、元から仕事できるとは思われてないか、とか。
無理してやって事故っても、とか。
いやだって想像するだけであそこのバッグ駐車怖い、とか。
車もよく通るし、とか。

 
色々考えてしまった。

「あぁ言っちゃいましたけど、次は見てもらえますか?私、頑張りますから!」

と、言えるほど
私が強かったらよかった。

 
私はやっぱり
例えリーダーが見ていてくれても
怖いもんは怖い。
みんながみんな
努力すればできるとは限らない、そう思う。

 
ただ
改めて
リーダーは優しいと思った。

 
こういうところが好きだと思った。

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