ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター その①
USJにハリー・ポッターのエリアができた時
私はめちゃくちゃ行きたかった。
ハリポタは一巻が発売された時から愛読しており
原作と映画は全て見ている。
なお、呪いの子やファンタビは見ていないし、関連本は未読である。
私はダイアゴン横丁を練り歩き、バタービールを飲んで百味ビーンズをお土産に買うことが夢だった。
杖を振り回して呪文の一つも唱えたい。
だが、我が家からUSJはなかなかに遠かった。
更にハリポタエリアは当時激混みで、私は私で仕事の休みがなかなかまとまってとれず、タイミングが合わなかった。
2020年になったら行こうと2019年に家族と話をしていたが
予想外のコロナ禍に退職も重なり
その話は白紙になった。
転職したら転職したで祝日は仕事のため、 大阪に行くのは厳しく(我が家からUSJに行くには二泊三日が望ましい)
甥は勉強や部活が忙しくなって姉も行きにくくなり
コロナ禍は想像以上に長引き
USJ計画は難航した。
そんな中、2023年6月にとしまえん跡地に「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」(正式名が長くてなかなかに覚えにくい)ができると知った。
チャンス到来とはこのことだ。
大阪ではなく東京ならば日帰りで行ける。
できたては混むだろうし、落ち着いたら行こう。
そう決めた。
たまたま、2023年春に骨折して自宅静養を余儀なくされた私は
久々にハリー・ポッター全巻を読み返した。
仕事柄よくハリポタ映画を見るため、私はスタジオツアー東京に行きたい気持ちが高まった。
2024年1月に金曜ロードショーで三作連続放送を知り
私は2023年12月、母親に切り出した。
「ねぇお母さん、としまえん跡地にできたハリポタの施設行く?行きたいならチケット二枚とるけど。」
三週連続でハリポタを見たら私は更に行きたい欲が高まる自信があった。
スタジオツアー東京もオープンして半年が経ったし、きっと人はいくらかは落ち着いたはずだ。
母親はハリポタ原作は未読だが、映画は全て見ている。ファンタビも見ている。
スタジオツアー東京にも興味を示し、一緒に行きたいと乗り気だった。
私はその場でネットで二枚チケットをとった。
スタジオツアー東京は日時指定券のみ販売で当日券はない。
人気のある時間帯は早めに売れてしまう。
母親から「ハリポタは混むだろうし、有給とって金曜日に行こうよ。」と提案され、了承した。
冬場は雪が心配だし
二月頭は私の仕事が忙しいし
三月末は母親の仕事が忙しくなるし、春休みで混むだろうし
三月前半に行こうと話はすぐにまとまった。
金曜日は行事デーのため、私は基本的に休みをとらないが
他の職員は割と金曜日に休みをとっていた。
私も転職して三年目だ。
たまには金曜日に休みをとってもいいだろう、と思った。
ところが
スタジオツアー東京の予約日まで一ヵ月を切ったとある日
その日に県外日帰り旅行に行こうと施設長から言われて私は真っ青になった。
五年ぶりの県外日帰り旅行。
大行事である。
通常、県外日帰り旅行は大行事のため、数ヶ月前には話があるはずだが
まさかの一ヵ月を切った時にその行事が決まり
私は絶句した。
スタジオツアー東京のチケットは一人6000円以上。
チケット払い戻しは不可である。
リーダーの退職も発表され、リーダーとの最後の大行事だし
五年ぶりの県外日帰り旅行だ。
本来ならば日帰り旅行を優先したい。
チケット払い戻しさえできれば…と、何度思ったか分からない。
ただ、母親も休みをとってしまったし、三月末から母親も仕事は忙しい。
しかも春から母親は人事異動の可能性もある。
更に私も、リーダーが退職し、リーダーの代わりの人が決まっていないため
春から休みは取りにくくなる。間違いなく、しばらく金曜日は休めない。
私は施設長や同僚に謝り続け、有給をとった。
非常に申し訳なかったが、仕方ない。
せっかく念願のスタジオツアー東京で楽しみにしていたのに
県外日帰り旅行が決まってから影を落としてしまった。
だが、仕方ないものは仕方ない。
県外日帰り旅行が決まったのも急すぎたし、有給は先に申請していたのだ。
休む権利が私にはある。
開き直り、スタジオツアー東京を楽しもうと前向きになった頃
予約日は雪予報が発表され
同僚二人とボランティア一人が体調不良により県外日帰り旅行欠席が確定になり
私の心はまたも複雑になった。
重なる時は、重なる。
スタジオツアー東京当日。
朝起きると、予報通り雪が降っていた。
予報では朝8時には止むらしいが、朝起きた時は半信半疑なくらい雪が降っていた。
勘弁してほしい。
テレビでは繰り返し、関東地方の雪情報を報じている。
三月なのに今週は雪の日が二回あり、雨の日もあった。
三月を私は舐めていた。
降る時は降るのに。
だが、幸いなことに地元最寄り駅に行く時は雪は小雨に変わり、傘がいらないくらいだった。
希望が見えた頃、母親がSuicaを忘れたと改札前で言い出し、慌てて父親に連絡する。
父親がSuicaを届けてくれたので受け取り、階段を駆け下りると電車が到着する寸前だった。
ギリギリセーフ、と安心したのもつかの間、電車は遅れているとアナウンスが入る。
結果的には15分遅れた。急ぐことなかったなぁ。
朝から無駄に慌ててしまった。
15分遅れたことで乗り換えが心配だったが、豊島園駅には予定より10分遅れで到着。よかった。
池袋駅の西武線では、9と3/4番線のような壁に早速ワクワクしたし
すれ違う電車がハリポタラッピング車輌でテンションが上がった。
豊島園駅。
来たのは約15年ぶりくらいだろうか。
かつての面影はなかった。
雪や雨はすっかり止んでいた。ラッキー。
豊島園駅トイレの鏡に魔女が!
電車の中にはローブを着た人や制服姿の人も。
豊島園駅で降りた人ほとんどが目的地が同じだと思う。
豊島園駅からスタジオツアー東京まで徒歩2分となっていたが
本当に徒歩2分くらいの近さだったし
人々の後ろにくっついて行けば迷わない。
看板もある。
これはもしや、エクスペクト・パトローナムの鹿!?
テンション上がる!
テクテク歩くと、目的地が見えてきた。
外にもフォトスポットがたくさんあったけど、電車も遅れたため、外写真は帰りに撮ることに。
館内マップ。
受付にて館内マップはもらえないため、自分用に写真を撮ると便利だ。
トイレや食事場所まであとどれくらいかかるかの目安となる。
スタジオツアー東京チケットはなかなかに分かりにくくて初心者泣かせだ。
私は10:30の予約チケットを買ったのだが
①指定時間一時間前からショップ等一部が利用可らしいし(HP記載)
②指定時間20分前には現地入りしなければいけないらしいし(HP記載)
③指定時間に遅れた場合、次の時間以降の空いている時間に回されるらしいが(予約は30分置き)、保証はしかねるらしいのだ(HP記載)。
ただし、既に行った人のSNS情報によると
④指定時間30分後からではないとツアーは始まらないらしく(それまでは展示を見る時間らしい。なお、その展示は開始前しか見られないらしい。スタジオツアー東京は最初は団体行動が一時間あるらしく、自由行動はその後らしい。)
⑤指定時間に遅れても特に支障はないらしいのだ。
結局一体何時に行けばいいのか分からない。
①~⑤について、私は当日まで不安だった。
実際、10:25に到着したら「11:30の指定チケット所持者は入場可」と書かれた看板が入口に置かれており
入場待機列もあり、入場までに5分ほどかかった。
入場時は予約チケットQRコードをスクショか予約メールで見せるか
印刷した用紙を見せればよいようだ(こちらもスクショを見せればよいかHPに記載がなく、内心不安だった。)。
入場時はそれを見せた後、更に先で荷物チェックがあり、それからゲートを通れる。
荷物はクローク(ホテルの受付みたいな場所)で無料で預けられるらしいが、平日にも関わらずクロークは混んでおり
外にあるロッカー利用を係の方が呼びかけていた。
入口から進むと、ご飯を食べられるエリアが東側に、お土産エリア(+クローク)が西側に広がり、めちゃくちゃ気になったが
チケット指定時間がよく分からないので、とりあえずさらに北に進み、ツアー入口にいた、スタッフの方に聞いてみた。
普通に入れた。
あれ?ネット情報④はガセ??
スタジオツアー東京最初は、映画の写真パネル(巨大)がいくつも飾られていた。
母と写真を撮り合っていたら、近くにいた方が「お二人の写真撮りましょうか?」と声をかけてくれた。優しい。
たまたま、服装色味が似ている。
その部屋の先は、通れなくなっていて、入場待機列ができていた。
近くにいた方に、何時のチケットをお持ちか聞いてみると、同じく10:30のチケットをお持ちだった。 そちらの方の話によると、時間指定ではなく、前に通された方々の番が終わると私達に声がかかり、先を通れるようになるらしい。
それからしばし待つと、スタッフの方が通るように声をかけてくれ、私達は次の部屋へと案内された。
ここからが④にもあるように、しばらくスタッフの方とではないと先に進めない団体行動となる。更に、ここまで来ると後ろにはもう戻れない。
更に、既に行った方も書いていたが、館内はトイレが少ない上、スタジオツアー東京は長時間かかる。
ツアー前にトイレは必須だし、トイレを見かけたら余裕をもって行った方がよい。
なお、館内はペットボトル持ち込み可、水分補給可だ。
こちらでは、様々な国のハリポタやファンタビ映画のポスターが飾られていた。
一部ポスターが動く。
ここの部屋にも扉があり、先には自分の意思では通れない。
係の方から、展示物を見ながら待機するように言われ、待機中にQRコードをグループの一人が登録するよう言われる。
こちらのQRコードは事前にスタジオツアー東京HPからでも登録できるが
ブラウザを開けっ放しにしないと登録できないため
前日に登録しようとした私はできなかった。
この日はブラウザをあけなくてすむよう、Gmailのメアドを登録する。
登録後、QRコードが表示されるが、いまいち勝手がよく分からないので、隣の方に聞いてみた。
なんでも、今後ツアー中にQRコードを使わないと楽しめないコーナーがあるらしい。
結果論だが、このQRコードは複数回使うのでスクショした方がいい。
(スクショをした方がいいとは係の方はあえては言わないので注意が必要だ。)
その後、私に別の方も登録のやり方を聞いてきた。
やはり他の方にとっても分かりにくいようだ。
お互いに聞き合わなければな分かりにくいほど
スタジオツアー東京はなかなかに初心者泣かせなシステムがある。
後から後から人が集まり、待機部屋に人が集まった頃、スタッフの方が扉を開け、更に次の部屋へと通す。
次の部屋もまた、個室になっていて、前の扉はスタッフの方が開けるし、後ろの扉からはもう戻れない。
その部屋の前方上部にはいくつもの額縁があり
そこには一般のお客さん?の写真が映し出されている(撮影不可エリア)。
時間になるとその写真がピーチクパーチク話しだし
途中からその写真がスタジオツアー東京のスタッフやハリー吹き替え版の役者さんに切り替わり
スタジオツアー東京の注意事項等を話す。
また、スタッフの方(スタジオツアー東京ではスタッフとは言わないらしいが、正式名忘れた)も口頭で挨拶がある。
私は最前列でこれを見ていたが
最前列だと近すぎるし、ずっと首をあげていなきゃいけず
目と首が疲れた。
前過ぎない位置で楽しむとよい。
スタッフの方が扉を開けると、その先は映画館のような個室になっている(撮影不可エリア)。
自由に席を選んでいいらしいが、前方にいた人はとりあえず奥にいくような流れになる。
先程の失敗を踏まえ、前過ぎず、後ろ過ぎない席をゲット。
モニターにはハリー、ロン、ハーマイオニー役の三人がハリポタの映画制作陣のすごさや映画裏側を語ったり、メイキング映像が流れ、最後に原作者のJ・K・ローリングの言葉が入る。
この映像後、大広間へと続く扉前に案内される。
この大広間前から再び撮影可となる。
今日が誕生日の方が扉を開ける役となる(知らなかった)。
誕生日にスタジオツアー東京に行くのも楽しいね。
扉はめちゃくちゃ豪華な作りで、立派である。
扉の両サイドはこんな感じ。
扉を開けた先は、映画で有名なあの世界が広がっていた!
ハリーらの食事風景が思い浮かぶかのよう…!
大広間では、各寮の制服、食器が並べられ、前方には先生方の衣装が飾られている。
なお、この大広間までが団体行動であり、写真撮影中にスタッフの方から解説が入ったり
人がいすぎて先に進めなかったり
時間になると強制終了となり、次のエリアに進むよう促される。
正直、全寮の制服を撮っている余裕はまずない。
ピンポイントで絶対に撮りたい寮や場所を最優先に撮影した方がいいだろう。
10:30チケットでここまでの団体行動で11:00過ぎくらいだった。
この扉の先はいよいよ、個人でマイペースに楽しめるエリアが広がる。