教場/長岡弘樹
当時、ドラマが気に入って即買い。
これはすごい。
警察学校を舞台にした作品だけど、小説読んでいると風間がキムタクにしか思えない。
いかにキムタクが熱演していたかが分かる。
小説の前半はドラマで映像化されていたが、後半はドラマとだいぶ展開が違う。
風間が受け持ったクラスが無事卒業し、また新しいクラスの担任になる……というオチは同じだが
これは面白い。
ドラマが気に入った人は原作気に入ると思うし
原作気に入った人はドラマが気になると思う。
原作では書かれなかった裏側も丁寧にドラマ化してあり、ドラマと小説をセットで見ていた方がより楽しめる。
警察学校というなかなかテーマにならない場所にスポットを当て
学校生活の規律や授業に触れつつ
クラスメート達の人間関係やそれによって起こる事件を中心としている。
悪いことをした人への対処法(本作では犯罪者に対しての尋問のやり方等が授業を通して書いてあるが、実生活でも使えそうな心理テクニックもあり)、悪いことした人は基本風間に見透かされて退校、秘密を持っている人は基本風間に見抜かれて自白→厳しさによる救済(厳しさには愛を感じるのだ)という基本展開がよい。
スカッとする。
シリーズものになっているらしく、ドラマ化していた拳銃オタクのエピソードや手話エピソード、卒業試験、風間の過去、花に水あげ……は今作には載っていなかったので
別冊に載っているのだろうか。
他のシリーズも読んでみたい。
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