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公開処刑をされた日

その日は会議だった。
四時間以上に及ぶ会議だ。

 
色々な議題に沿って話を聞いたり、意見を言ったりした後
最後にその話はやってきた。

 
早く言えば、公開処刑だった。
私ともう一人の同僚はみんなの前で適切な仕事をしていないと認めるように迫られた。

 
「自分の仕事ぶりをどう思いますか?」と問われたので
「○○の時、●●をやるように務めています。」と言うと
「そういう問題ではなくて、××の時に○△はどうしているのですか?」と更に追求されてしまう。

 
仕事ぶりを問われて、やっていないと答えたら「なんでやっていないんですか?」
やっていると答えたら「●●の時もやっているんですか?」

 
そんなやりとりをみんなの前でさせられた。

他の同僚がやっていないと言いたい気持ちもなくはなかったし
その業務は私たちだけがやっているわけではないと言いたかったが
そんなことをみんなの前でやったら関係性が悪くなるからできない。

 
どうせ新施設長も前施設長も、「あんたが仕事やっていないのが悪い。」と言いたいだけなのだ。

 
実際、追求されたもう一人の同僚が「○○さんは仕事の確認をしてくれるので連携してやっています。」と言ったら
「じゃあ他の人は確認していない、という認識でいいんですか?」と揚げ足をとられていた。

 
やはり他の同僚の仕事ぶりのことは私からは何も言わず
言い訳もせず
「私が考えなしのバカで気がきかないバカで、だからあなたたちの求める仕事結果はできていませんでした、どうもすいません。」の姿勢でいくしか道はなかった。

 
100言いたいことをグッと飲み込んで床を睨みつけた。
自分の足をつねった。
こんなクソみたいな会議なんて早く終わってしまえばいいと思った。

 
人のことを認めたり、褒める発言をしないで
連日あら探しをして仕事をしていないことを責めたと思えば 
今度は全職員の前で罪を認めるように公開処刑とは。

 
それならば最初から、「今後は○○の仕事をしてください。」と言えばいいじゃないか。
会議ではなく、個別に言えばいいんだ。
会議で言うならば、全体に同じように言えばよかったんだ。

 
それを、こっちに仕事をどういう意識でやっているか確認させて、私に罪を認めるように仕向けて、謝罪させるようなやり方をしやがって。

怒りがわいてきた。

 
その会議では新施設長は正論をたくさん話した。
ご立派なご意見だ。

 
共感をしないで、相手の頑張りを労らないで
正論を突きつける相手が一番信頼から遠いところにいると
きっと知らない人なのだろう。

もしくは私に遠回しに辞めるよう仕向けているのかもしれない。

 
今日も胃が痛い。
仕事が嫌でたまらない。

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